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青柳の好投に糸原が猛打賞で応える
試合の均衡を破る先制点は、技術ではなくガッツで呼び込んだ。
両チーム無得点の3回、先頭の木浪がバットを折られながらも内野安打で出塁する。ヘッドスライディングで送球よりも早く1塁に到達した。さらに青柳のバントと糸井の四球で1死1、2塁とチャンスを拡大すると、糸原の放った不規則な回転のかかった打球が相手の悪送球を誘い糸井が生還、クリーンヒットなしで先制に成功した。なおも1死2、3塁と好機は続き、サンズが右中間へ2点適時打を放つ。前夜のヒーローが再び大仕事、3ボールからスイングする積極的な一振りで試合の主導権を握った。
援護をもらった先発・青柳は4回に1発こそ浴びたものの的を絞らせない投球で中日打線を手玉に取り、7回4安打1失点。
「内野の方々がアウト取ってくれたのが良かったと思います。梅野さんのリードに応えることだけ考えて投げました。今日みたいなピッチングを続けられるように頑張りたいと思います」
7回にはこの日が誕生日の陽川の安打と代走・近本の盗塁で得点圏に走者を置き、糸井が内野安打でつなぐと糸原がレフト前に適時打を放ち1点を追加。
「糸井さんがつないでくれたので絶対打ってやるという気持ちで打ちました。いいところに飛んでくれて、貴重なタイムリーになって良かったです」
猛打賞と大活躍のキャプテンのバットが貴重なダメ押し点を叩き出した。
リードして終盤を迎えればお馴染みになりつつある継投が炸裂する。8回は岩崎、9回はスアレスのリレーで逃げ切りに成功、中日を抜き去り4位に浮上した。2週間前の中日との対戦ではナゴヤドームで3連敗を喫したが、今はファンの声援と共に戦える。リベンジの3連勝へ向けて明日は開幕投手、西勇が先発マウンドに上がる。
