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サンズの超美技で引き分けに持ち込む
黄色いユニフォームを身に纏って戦う毎年恒例のウル虎の夏。まだ観客数に制限はあるものの黄色く染まるスタンドがナインに勇気を与えた。
両チーム無得点の4回、1死からサンズが特大の当たりをセンターに放つ。惜しくもフェンス直前で相手のファインプレーに阻まれたが、この一打で3回まで抑えられていた打線が目を覚ました。大山の2塁打、ボーアの四球で走者をためると梅野が右中間へ先制の3点本塁打を放つ。
「ヤギ（青柳）もすごく頑張っていますし、なんとか援護したいと思っていたので、先制出来て良かったです。ボールに対してしっかりコンタクトできましたし、自分の仕事ができたと思います」
援護点をもらった先発の青柳は5回まで散発2安打無失点。試合直線に降った雨の影響でプレーボールが1時間近く遅れ、調整の難しいマウンドだったがそのことを微塵も感じさせない好投を披露した。
青柳は6回に1点を失い、7回にも反撃を許しこの回途中でマウンドを降りる。リリーフした馬場は同点打こそ浴びたものの勝ち越しは許さず踏ん張った。
8回はガンケルが先頭打者に安打を浴びたが超反応でピッチャーライナーを掴みとり、その後のピンチも何とか凌ぐ。裏の攻撃では、2死1塁から先制本塁打を放っている梅野が食らいつく打撃で粘り、10球目でしぶとく1、2塁間を破る。スタートを切っていた1走・大山は3塁に到達しチャンス拡大。一打勝ち越しの場面で矢野監督はとっておきの代打・原口を打席に送ったがあと1本は出なかった。
3-3の10回、1死1、2塁から藤川が大きな打球を打たれるがレフト・サンズが背走しながら捕球する大ファインプレー、さらに飛び出した2塁走者を刺し大きなピンチを切り抜けた。
負けのなくなった攻撃は代打・福留から。打順も良く福留、サンズ、大山と長打力のある打者が打席に立ったがサヨナラ勝ちとはならず。矢野監督は「最後、サンズの超スーパープレーで引き分けに持ち込めた。前向いて、明日、勝ちに行きます」後半はDeNAペースだったが価値ある引き分け。この粘りが明日の勝利を呼び込む。
