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クリーンアップ揃い踏みの5本塁打

昨季3勝9敗と苦しんだ東京ドームでの今季初戦、苦手意識を払拭するためにはぜひとも取りたいところ。重要な意味を持つ先制点はマルテのバットが叩き出した。

初回2死から今季4号を左中間スタンドに運ぶ。するとこの一発が号砲となり打線は猛攻を仕掛けた。2回に近本の適時打で追加点を奪い、3回には安打で出塁した糸原を1塁に置きマルテがレフトスタンドへ2打席連続となる本塁打を放つ。「チームのみんなもホームランを打ってラパンパラポーズするのを待ってくれたと思うので、みんなと出来て嬉しいです」興奮冷めやらぬ中、大山も2者連続のアーチを描き早くも5得点。一発攻勢で巨人先発のサンチェスを序盤で降板に追いやった。

防御率1.23の先発・西勇にとっては十分な援護点かと思われたが中5日の影響かピリッとしない。それでも長打になりそうな打球を好捕するなどバックがアシスト。本調子でないながらも5回4失点とリードを保ってマウンドを降りた。

6回には先頭のサンズが右中間へ本塁打。これでクリーンアップ揃い踏みとなりリードを2点に広げる。7回には2死満塁から6割を超える得点圏打率を残す梅野が勝負強さを発揮しライト線へ2点適時打、9回には大山がこの日2本目となる2点本塁打を放ち巨人を突き放す。一時は1点差に迫られたが攻めの姿勢を崩さず10得点、リリーフ陣も6回以降は岩貞、小林、岩崎、エドワーズとつないで巨人を振り切った。

5本塁打の攻撃に矢野監督は「打ってほしいところで良いホームランばっかりでしたし、流れをこっちに引き寄せるような素晴らしいホームランでした」と大絶賛。相手の巨人も6連勝中だったが勢いを削ぐような快勝劇で7年ぶりの8連勝を飾った。首位攻防戦となるこのカードで勝ち越す意味は非常に大きい。大事な2戦目は青柳に託し、独走態勢を築きたい。