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節目の試合で佐藤輝が2塁打乱れ撃ち
通算2000試合目となる巨人戦を前に矢野監督は気を引き締めていた。「先輩方、皆さんが作ってきてくれた伝統があるんでね、それを引き続き僕らがさらにいい試合、魅力ある試合、伝統のある試合にしていきます」いくつもの名勝負を生んだ伝統の一戦での節目の試合は、次世代のスターがその名を歴史に刻んだ。
初回、2死3塁から佐藤輝が左中間を破る適時2塁打を放つ。「初回からチャンスの場面で回ってきたので、しっかり良いところで打つことができて良かったです」今季の土曜日は開幕から5戦全勝、データが示す通り幸先良く先手を取った。
先発の伊藤将は初回と2回に失点し逆転を許してしまうが、それさえも怪物ルーキーのためのお膳立てだった。3回に糸原の四球とマルテの安打で1死1、2塁とすると佐藤輝が今度は右中間を破る。この一打で2走・糸原に続き1走・マルテも生還、貫禄十分の4番の一振りで逆転に成功した。「前の回に勝ち越されてしまっていたので、すぐに取り返すことができて良かったです」
逆転してもらった伊藤将は得点直後の大事なイニングを2つの三振を奪い三者凡退。初回、2回と苦しいピッチングが続いていた立ち上がりから修正出来たかに思われたが5回に手痛い3点本塁打を浴びてしまう。6回はきっちり3人で抑えたが「スモーク選手の場面で一番長打を避けなければならない所でしたが、勝負球が甘く入ってしまい悔やまれる1球となりました。そこをしっかり反省して次回の登板につなげていきたいと思います」と唇を噛んだ。
3-5と2点を追う8回には佐藤輝がこの日3本目となる2塁打を放つも無得点。それでも9回に大きな流れを引き寄せた。先頭の梅野が2塁打で出塁し、1死後に陽川と近本が連続四球で歩く。全ての塁を埋め一打同点、長打が出れば逆転となる場面を作った。しかし巨人の小刻みな継投の前にあと1本が出ず、逃げ切りを許してしまった。
土曜日の不敗記録は途切れてしまったが、日曜日の戦績は土曜日を上回る7戦7勝。アルカンタラの来日初登板でカード勝ち越しを狙う。