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剛腕&豪打で完璧な序盤も一発に泣く
試合前から雨の降り始めた甲子園、天候が心配される試合の鉄則は守備の時間を短くし先制点を奪うこと。その意味では序盤に理想的な試合運びを見せた。
初回、前日に守ってはファインプレー、打っては先制打を含む2打席連続の適時打という大活躍を見せた北條が安打で出塁し、大山がバックスクリーンに2点本塁打を放つ。
「浮いて来たボールをしっかり仕留めることができました。早い回に援護することができてよかったです」
背中の張りによる抹消から復帰後初の一発で先制に成功した。さらに2回には佐藤輝もバックスクリーンに運ぶ。
「追加点を取ることができて良かったです。甲子園でホームランを打ったのも久しぶりだったので、ファンのみなさんの前で打つことができて良かったです」
左右の大砲の一発攻勢で3点のリードを奪うと先発のアルカンタラは3回までパーフェクト。試合は2時間半を切るハイペースで進んだ。
アルカンタラは4回に2点を失い、5回に同点を許すが4点目は与えない。同点の7回2死1、2塁の場面ではパリーグの首位打者吉田正に対して3ボール1ストライクから155km/hの渾身のストレートを続けサードファールフライに打ち取った。
「全体的には悪くなかったと思う。先制してもらったのに追いつかれてしまったのは反省点だけど、最後のピンチの場面を粘ることができたのは良かったかなと思う」
この気迫の込もった投球に甲子園のボルテージが上がる。その裏の攻撃では中野の安打をきっかけに2死1、2塁と大きなチャンスを作った。しかしマルテは空振り三振に倒れてしまう。絶好の勝ち越し機を逃すと8回には頼みの岩崎が手痛い2点本塁打を被弾。さらに後続は石井大が抑えたが、9回にはプロ初登板となった湯浅が痛打を浴び点差を広げられてしまう。最終回の攻撃もオリックスの6番手・能見を攻略出来ず、カード勝ち越しはならなかった。
明日からは交流戦8度の優勝を誇るソフトバンクを甲子園で迎え撃つ。矢野監督は「全員で戦う野球が持ち味なので、明日からもそういう野球をしていきます」王者を倒して勢いに乗りたい。