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勝負の関東遠征は猛攻で幕開け
大事な大事な関東遠征の初戦。先制点はわずか5球、試合開始から3分も経っていない鮮やかな速攻で叩き出した。
先頭の近本が2球目を打って安打で出塁すると中野は3球目を弾き返し右中間へ2塁打を放つ。相手のライトにとっては捕球のために走る方向と送球する方向が全く一致しておらず強い送球を内野に返すことは難しい。近本は1塁から一気に先制のホームへ生還した。
「近本さんが出塁してくれたので、後ろに繋ぐ意識で打ちました。ホームまで走ってくれた近本さんに感謝です」
1死後、大山がレフト前に運ぶと2走の中野は悠々生還を果たす。ともに20盗塁以上を決めている1、2番コンビが俊足を生かしホームを踏んだ。この後さらに2死1、2塁から佐藤輝の放った鋭い打球が1、2塁間を破り3点目。長いトンネルを抜ける60打席ぶりの安打に「使ってもらっている中でチームに全然貢献できていなかったので、久しぶりにタイムリーを打つことができて、チームに貢献する一本を打つことができて良かったです」と笑顔を見せた。
いきなりの猛攻は打つだけでは終わらない。2死1、3塁からスタートを切った1走・佐藤輝が挟殺される間に3走・小野寺が生還を果たす。キャンプの練習の成果をシーズン終盤に発揮し、足攻めでビッグイニングを締めくくる。相手先発の坂本は今季4度対戦し3勝を献上している虎キラーだが立ち上がりを見事に叩いた。
先発の青柳も今季のDeNA戦は4試合に登板して3勝0敗、防御率1.67。神奈川出身の右腕は地元で6回2失点と好投した。「初回から援護をしてくれた野手の方々に感謝です。2失点をしてしまいましたが、何とか粘りの投球をすることはできました」
打線は3回に大山の一発で加点しており3点リードして終盤へ。7回は及川が1死から四球を出すがソトを併殺打に打ち取る。8回は岩崎がピンチを招くが守備範囲の広いセンター・近本が後方のフライを好捕した。自慢のリリーフ陣と要所での好プレーでDeNAに反撃を許さず、最後はスアレスが圧巻の2奪三振で三者凡退。一発を含む3安打2打点の活躍を見せた大山は「残りの試合も少ないですし、厳しい試合が続くと思うのでもう一回、チーム一丸となって頑張りたいと思います」
先発の青柳が8月24日以来の勝ち投手となり、佐藤輝は8月22日以来となるHランプを灯した。勝利という結果と共に9月は苦しんだ2人がきっかけをつかみ、歓喜の瞬間へ向けて役者が揃ってきた。