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連夜の熱戦も健闘及ばず2点が遠い
前日の試合は1-2のロースコアだったにもかかわらず試合時間は3時間39分。首位攻防戦に相応しい、一進一退の攻防はこの日も続いた。
先発のガンケルは慎重に攻めた立ち上がりに四死球で走者をためて先制打を許し、3回には一発を浴びてしまう。「今日投げた3イニングは、調子が悪い中でもゲームをなんとか保っていけるように自分の全力を尽くしたよ」と立ち直りの兆しは見せていたものの勝つためにはなりふり構っていられない。3回2失点ながら4回の打席で早くも代打が送られた。ガンケルの代わりに打席に立った山本は1死1塁から2塁打を放ちチャンスを拡大させる。近本の四球で満塁とすると中野がセンター前に2点適時打を放った。
「みなさんが繋いで作ってくれたチャンスの場面で、なんとかしたいという思いだけでした。必死に喰らいついていきました」
気持ちの込もった一打で同点とするとこの後、大山の打球が相手の失策を誘い2者が生還。4得点を奪う攻撃で一気に試合をひっくり返した。
両チーム共に4回から早くも継投に入る。リリーフ勝負の展開の中、ヤクルトの反撃により同点とされるが打線は5回までに2桁安打を放つ。前半終了時点で試合時間はすでに2時間30分近くが経過していた。
4-4の6回、大山の2塁打と糸原の安打で無死1、3塁とし、小野寺のピッチャー前への当たりで3走の大山はホームを突く。しかし惜しくもタッチアウト。その後も大きなチャンスを作ったがベテランの糸井、前夜のヒーロー・島田のバットから快音は聞かれない。その裏にはアルカンタラが痛打を浴び、2点を勝ち越されてしまう。1番から始まった7回の攻撃も三者凡退、8回は小野寺がこの日3本目となる安打を放つが無得点。速球派投手が揃うヤクルトリリーフ陣を攻めあぐね、2点が遠い。それでも矢野監督は8回裏に前日にイニング跨ぎをこなした岩崎をマウンドに送りチームを鼓舞する。9回は島田と中野が執念の内野安打で出塁、2死ながら同点の走者を置いてクリーンアップにつないだ。レフトスタンドからの手拍子に応えたかったマルテだ
が劇的な逆転勝利とはならなかった。
4時間半近い熱戦の末に惜しくも敗れ、優勝のためにはもう負けられない。来週の巨人戦でも一戦必勝の姿勢を貫く。