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阪神らしく犠飛の2点で守り勝つ
その存在感はすでにルーキーの域を超えている。
スタメン発表で佐藤輝の名前がコールされると甲子園は沸いた。大きな期待を寄せられている佐藤輝は両チーム無得点の3回、先頭打者として長打を放った。右中間を深々と破ると相手の失策も絡み3塁に到達。続く坂本がセンターへ飛距離十分の打球を飛ばし先制点を叩き出した。
2球で2死を奪う立ち上がりを見せた伊藤将はその後も丁寧なピッチングで広島打線を手玉に取る。テンポ良くアウトを重ね、5回1死までパーフェクト。連打を浴びて1、2塁としても落ち着いて後続を抑えた。快投を続ける中、7回は先頭打者に安打を浴び、広島の主砲・鈴木に対し3ボール1ストライクと不利なカウントを作ってしまう。それでもここで崩れないのが実戦派の伊藤将の凄いところ。打者有利のカウントからチェンジアップを投じタイミングを外す。裏をかかれた鈴木の打球は力のないショーゴロ、併殺打に打ち取る最高の結果となった。「今日も大事な試合なので精一杯投げようと思って投げてました」という左腕は負けられない重圧を跳ね除け7回を無失点に抑えた。
大きな山場を切り抜けたルーキーの投球に打線も奮起した。その裏に糸原の安打から1死満塁とすると糸井がレフトへ犠牲フライを放ち、欲しかった追加点をもぎ取る。
2-0の8回に岩崎が1点を失うが無死1塁からのライナーをレフトの板山がグラブの先でダイレクトキャッチ。安打性の鋭い当たりに走者は大きく飛び出しており帰塁出来ない。併殺を奪うビッグプレーとなった。
9回はスアレスが広島の上位打線を三者凡退。最後は163km/hを連発して鈴木をサードゴロに仕留めて42セーブ目を挙げ、セーブ王のタイトルを確定させた。
「こういう機会を与えていただいてチームに感謝していますし、まだ試合もあるので全部でセーブするつもりでこれからも戦いたいと思います」
明日からはいよいよマジック4のヤクルトを甲子園で迎え撃つ。好打と好リードが光る坂本は「ヤクルトを倒さないと優勝出来ないですし、強いのはわかってますけど僕らも強いチームだと思っているので全力でぶつかってやりたいと思います」優勝の可能性はまだ残されている。