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坂本の一打と投手陣好投で引き分け

開幕から140試合、いつもあった名前がスタメンから消えた。21日の中日戦で右足に張りを感じた近本が今季初めてベンチスタートとなった。攻撃の要を欠いた打線は糸原を3番に上げ、木浪をプロ初の5番に据えた。

ロースコアの展開に持ち込みたい試合で先発マウンドに立った秋山は広島戦を得意にしている。今季23度目の先発機会で広島戦は10試合目、防御率1.99という鯉キラーだ。この日も相性の良さを発揮し5回を3安打1失点、先発として試合を作った。

秋山を援護したい打線の前には広島の先発・森下が立ちはだかった。スピード、制球、変化球のキレに優れた好投手に対し、坂本が2打席連続で安打性の打球を放つが相手の好守備に阻まれるなど攻略の糸口がつかめない。秋山は好投していたが1点ビハインドの6回に打席がまわると代打・板山が送られた。

苦しい展開が続く中、3まわり目にチャンスをつかむ。0-1の7回に2死からロハス・ジュニアが四球を選び佐藤輝が安打でつなぐ。1、3塁とチャンスを拡大すると坂本がセンター前に同点の適時打を放った。

ついに試合を振り出しなおも2死1、3塁。この場面で代打・糸井は鋭いライナーを放つが不運にもショートの守備範囲、勝ち越しはならなかった。リリーフ陣はアルカンタラが6回を「1点も与えられない場面で3人で抑えることができたし、次に良い形で繋ぐことができて良かったよ」と三者凡退に抑える。7回は馬場も「秋山さんやアルカンタラも良いピッチングをしてくれていましたし、自分も絶対に0点で抑えるという気持ちでマウンドに上がりました。3人で抑えることができて良かったです」と仕事をこなす。8回は岩崎が三者凡退とパーフェクトリレーでつなぐ。打線が勝ち越し点を奪うことは出来なかったが9回はスアレスがピンチを招きながらも無失点に抑えて、負けが許されない状況の中、何とか引き分けで踏み止まった。

泣いても笑っても残り2試合。連勝締めを狙う。