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執念及ばず惜しくも優勝を逃す
崖っぷちの優勝争いを演じ続け、ついに辿り着いた今季最終戦。マウンドを託すのはこの投手しかいない。13勝はリーグトップで防御率2.51はリーグ2位、エースへと成長した青柳が先発マウンドに立った。
意気込んで臨んだはずだが2回に2安打を浴び1死1、2塁とするとサードゴロに打ち取り併殺かと思われた場面でセカンド・糸原が痛恨の悪送球。ミスで先制点を献上してしまった。ビハインドを背負うと直後に2死1、3塁でまわってきた打席で青柳には早くも代打が送られた。
決死の総力戦の様相は続く。3回からは勝ちパターンの一角、及川がマウンドへ。ベンチの期待に応え2回を無失点に抑えた。3イニング目に入った5回にピンチを招くと馬場へスイッチ。1死満塁から三振を奪い2死とするも2点適時打を浴びリードを広げられてしまう。
打線は3点を追う6回に1死1塁からマルテが大きな打球を放つが長打とはならず、ホームが遠い。岩崎を送り込んだ8回には際どいタイミングの適時内野安打で追加点を奪われてしまった。9回は小川が無死1、3塁のピンチを凌いだが勝利には1イニングで5得点が必要という非常に厳しい状況。3安打を放っている糸原からの攻撃に懸けたがクリーンアップが三者凡退に倒れ、逆転優勝はならなかった。
試合後の矢野監督は「みなさん、逆転優勝を信じ、最後まで戦っていただきましてありがとうございました。10月に入り選手たちはすごい粘りを見せてくれました。しかし僕たちの目指しているところはここではありません。まだこの先、CS続いていきますがその戦いの中からコロナ禍で苦しい思いをされてる皆さんに元気を感じてもらい、僕たちの挑戦から1歩前に進む気持ちを持っていただけるようなそういう戦いを見せていきます。引き続き応援よろしくお願いいたします」と挨拶した。優勝は逃したが日本一への挑戦権はまだ残っている。
1型糖尿病と戦いながら16年の選手生活を送った岩田も引退セレモニーでは「チームはCSが残っていて日本シリーズも可能性があるし、僕は行ってくれると信じてます」とエールを送った。巨人を迎え撃つCSファーストステージは11月6日から。2021年シーズンはまだ終わらない。