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小川が奮投も打線の援護に恵まれず

悪夢の逆転負けから一夜明け、プロ3年目で初先発となる小川がまっさらなマウンドに上がった。昨季までは中継ぎを持ち場としていた右腕は3月19日のオリックスとのオープン戦で6回2失点、パリーグ最強左腕・宮城に投げ勝ち開幕ローテーション入りを勝ち取った。

力強いストレートを軸にカットボールやツーシームの動く球を散りばめ、変化量の大きいドロンとしたカーブで目付けを外す。今季初マスクをかぶった坂本の組み立ても見事で5回まで1安打無失点、昨季の日本一打線を牛耳った。6回に満塁から2点適時打を浴びたところで降板となったがその奮投ぶりは誰もが認めるところ。スタンドからは大きな拍手が送られた。「前半5回までは自分のピッチングができていたと思います。相手投手との我慢比べの中で、6回に打たれたくないという気持ちが強くなりすぎてしまい、四球絡みで失点に繋がってしまったので、そこが反省点だと思います。勝負しにいった結果の四球はまだ良いのかなと思いますが、打たれたくないという気持ちから、少し逃げてしまっていた部分もあったと思うので、そこの気持ちの部分も改善していきたいと思います」

援護したい打線だがヤクルトの速球派左腕・高橋に押し込まれてしまう。3番のマルテを除けば1番の近本から6番の糸井まで左打者がズラリと並ぶ。2回に2死から大山がライトフェンス直撃の2塁打を放つも得点には結びつかない。4点を追う7回に四死球で全ての塁を埋めたが2死満塁から代打のロハス・ジュニアも高橋のストレートを仕留められなかった。

終盤の守りでは小野、湯浅のリリーフ陣が無失点に抑えるも反撃の狼煙は上がらず。逆に9回に石井が被弾し突き放されてしまう。悪いムードを断ち切れずまさかの連敗スタートとなったがシーズンはまだ始まったばかり。挽回のチャンスはいくらでもある。そのためには新戦力の台頭が必須、明日はルーキーの桐敷を先発マウンドに送り活路を見出す。