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出口はどこに?暗いトンネル抜けられず
昨季挙げた10勝の内5勝が広島戦。球界最強の広島キラー、秋山は投球ではもちろん打撃でも活躍を見せた。
2回、開幕から全試合安打を続ける大山の安打をきっかけに1死満塁のチャンスを作ると秋山の併殺崩れの間に1点を先制。全力疾走でしぶとく先取点を奪った。
今季初打点を挙げた秋山は本職の投球も冴え渡る。シーズン最初の登板は先頭打者に四球を与えてしまう非常に珍しい立ち上がり、傍目には不安に見えるが13年目を迎えた秋山は落ち着いていた。得点圏に走者を背負ってもライナーによる併殺で切り抜け、2回からは3イニング続けて三者凡退に抑えた。
テンポの良い投球は攻撃にもリズムを生む。5回は先頭の近本がセーフティバントを決めて出塁し、糸原の内野ゴロの間に2塁に進むと2死後、佐藤輝がライトへ適時2塁打を放つ。
「先頭の近本さんが塁に出て、チャンスの場面で回してもらったので、絶対にホームまで還したいという思いで打ちました」
1番が出て4番が還す。理想的な攻撃で欲しかった追加点を奪った。
リードは1点から2点へ。援護点をもらった秋山だが、5回に同点を許すと6回に勝ち越し打を浴びてしまった。
「今シーズン初登板の中で少し慎重になりすぎた部分がありました。先発としてもう少し長いイニングを投げたかったのですが、途中でマウンドを降りることになり悔しいです」
2点リードが1点ビハインドになった7回、先頭の糸原が2塁打で出塁し、中軸の打者は強い打球を外野に飛ばすが紙一重の差で野手のグラブに収まってしまう。
リリーフ陣は6回2死2塁の場面で渡辺が左殺しの役割を果たし、7回と8回は今季初登板のアルカンタラと齋藤が1回をきっちり無失点。打線は相手を上回る10安打を放ち、7回まで何度も塁上を賑わせたが決め手を欠いた。
先発投手が試合を作りながら出口の見えないトンネルには黒星が6つ並んでしまった。明日からは東京ドームでの巨人戦に臨む。今季初の伝統の一戦で先発は藤浪、空気を変えるには絶好の条件が整った。