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大砲とエース揃い踏みで弾みのつく白星
甲子園での伝統の一戦は今季初。是が非でも勝ちたい一戦で投打の主役が見事なパフォーマンスを見せた。
先発マウンドには新型コロナウイルスの感染から復帰した青柳が上がった。3週間遅れの開幕戦は立ち上がりに先制こそ許したがその後はしっかり持ち味を発揮した。中盤は走者を出しても2併殺を奪って追加点を与えない。ゴロを打たせる青柳らしい投球とセカンド・小幡の守備力でチャンスの芽を摘んだ。
打線は1点を追う5回に2死から中野が安打で出塁すると盗塁を決めて2塁に進む。得点圏に走者を置くと攻撃的2番の佐藤輝は同点だけでは満足しない。低めの変化球を捉えると、打球はファンの待つライトスタンドへ一直線に伸び、フェンスの向こう側へ飛び込んだ。
「点が欲しいところだったので、必死に食らいついた結果、風邪もあって入って良かったです。変化球も頭に入れつつ、打てる球が来たので必死に食らいついて打てたので良かったです」
真芯でなくとも柵越えの打球を放てるのは佐藤輝ならでは。一振りで試合をひっくり返した。
逆転してもらった青柳の好投は続く。6回1死1、2塁では坂本、丸と並んだ巨人の主力打者を打ち取り、8回1死から死球を当ててしまってもこの日3つ目の併殺を奪って切り抜けた。
「チームの流れを変えるピッチングをしたいと思ってやってきました。鳴尾浜で過ごす期間があって若い投手も頑張ってますし、その手本になるよう頑張ろうと思って良いピッチングが出来たかなと思います」
今季初登板で8回1失点、青柳のこの好投に応えるべくその裏には無死1塁からロハス・ジュニアが会心のアーチを描く。打った瞬間に誰もが本塁打を確信するような完璧な一撃で勝利を決定付けた。
「早いカウントから積極的に打とうと思ってました。風のおかげで入ってくれました。監督やヘッドコーチにも言ったんですけど必ずこのチームを1位に導きます」
効果的な本塁打攻勢でリードを3点に広げると9回は岩崎が締めて連敗を止めた。矢野監督は「ファンの皆さんに応援してもらえてることは感謝してますし、一緒にこれからも戦ってくれたらなと思います。いつも本当にありがとうございます」と熱い声援に感謝した。
エースの青柳が戦線復帰したゲームを昨季以上の活躍が期待される佐藤輝とロハス・ジュニアの長打力でものにした。これで勢いがつかないはずがない。