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しぶとい攻撃と必勝リレーで守り勝ち
豪快な一打、ではなく実にしぶとい攻撃が炸裂した。
1点を追う2回、糸井が2塁打で出塁すると高山の打球が相手のミスを誘う。適時失策を誘発し同点に追いついた。3回には西勇の内野安打にまたしても相手の失策が重なり無死2塁。近本のセーフティバントで1、3塁とし糸原の内野ゴロの間に勝ち越しに成功した。相手のミスを逃さず試合をひっくり返すと適時打なしの攻撃はまだ続く。5回も先頭・坂本の安打から1死2、3塁のチャンスを作り、糸原の叩きつけた内野ゴロで貴重な追加点を奪う。糸原の2打点を挙げる活躍で3-1、リードを2点に広げた。
糸原がらしい打撃を見せれば先発の西勇もらしい投球で試合を作った。立ち上がりこそ失点してしまったが真骨頂は2回から。安定感ある投球で3イニング続けて無安打に抑え、5回に背負った2死1、2塁のピンチでは2ボール2ストライクから145km/hのストレートをアウトローいっぱいに突き刺し、スイングすることさえ許さない。「チームの流れを止めないようにと思いましたし、前回登板が良くなかったので(捕手の)坂本と話しながら1人1人、1球1球と思いながらマウンドに上がってました」との思いを見事に体現し6回までに10回の三振を奪って1失点、先発の役割をきっちり果たした。
終盤はアルカンタラ、湯浅、岩崎の必勝リレーで中日に反撃を許さず逃げ切りに成功。カード初戦を良い形でものにした。
適時打なしで得点を重ね、開幕直後は課題だった勝利の方程式も固まりつつある。内容の伴う白星を矢野監督は「綺麗な点の取り方じゃないですけど、こういう点の取り方が今まで少なかったのである意味良い攻撃が出来たかなと思います。湯浅が堂々と力強いボールを投げて登板毎に成長してる感じがあるので、頼もしくなってきてます」と評価していた。今年のゴールデンウィークは何度も六甲おろしが聞けそうだ。
