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西勇が3回から完全投球も連勝ストップ

先制されてもバタバタしない。先発の西勇がさすがの修正力でゲームメイクした。立ち上がりに被弾し、2回に不運な当たりの適時打を打たれたが3回から三者凡退イニングを続ける。5回2死からはファーストの大山が鋭いライナーをジャンピングキャッチ。抜けていれば長打確実の打球をグラブに収めた。7回1死から三塁線の強い打球はサードの佐藤輝が逆シングルで好捕する。味方の好守備に助けられた西勇は6イニング続けて1人の走者も許さなかった。球数95球で8回まで投げ3失点、テンポの良い投球で数字以上にヤクルト打線を抑え込んだ。

3回から8回まで、6回完全投球のエースに応えたい打線は序盤に背負った3点のビハインドが遠い。5月1日の巨人戦で4安打を放った糸原を5番に上げ、高山と島田をスタメンに抜擢したがヤクルト先発の小川を攻略出来ずにいた。それでも反撃の糸口は作った。

6回、先頭の坂本が安打で出塁すると1死後に近本がライト前に弾き返す。1、3塁から近本が盗塁を決め2、3塁とチャンスを広げた。8回には先頭の島田が絶妙なセーフティバントで出塁した。後続が倒れ得点には至らなかったものの機動力を絡めた攻撃で相手ベンチに大きなプレッシャーをかけた。9回も1死から中野が安打を放つ。結果的には悔しい完封負けを喫したが内容は悲観するようなものではない。一旦ストップしてしまった連勝もすぐに伸びるはず。虎の黄金週間は明日からが本番だ。