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子ども達へ捧ぐ一丸野球のサヨナラ勝ち
好天で満員の甲子園、これ以上ない環境下で全員がヒーローというようなチーム一丸の野球で苦しい試合をものにした。
先発のガンケルは序盤に2点を失ったが投球そのものはしっかりしたもので、5回までマウンドを守り試合を作った。
打線は3回1死から近本と中野の連打で1、2塁のチャンスを作ると佐藤輝がセンター前に適時打を弾き返す。
「連打で作ってもらったチャンスだったので、いい流れで打席に入ることができました。子どもたちにいいところを見せたいです!!」
今カードは「ゴールデンウィークこどもまつり」としてファンクラブKIDS会員の子どもがスタジアムMCや始球式を務めている。勝利試合後のお立ち台でも子どもインタビュアーが待機しているが前日までは出番がなかった。選手たちも今日こそはの思いの強いが強く、5回にも1死から近本と中野の連打で1、2塁。3回と全く同じ状況を作った。この後2死満塁としロハス・ジュニアが押し出し四球を選び、試合を振り出しに戻した。
後半戦は渡邉、浜地、アルカンタラ、湯浅、岩崎とつないで無失点リレー。8回無死の場面ではライト線への打球を島田がダイビングキャッチ。好投と好守備により追加点を許さない。リリーフ陣の踏ん張りは最終回に実った。
2-2の9回、先頭の近本がレフト前へ安打を放ち中野がきっちりバントを決める。サヨナラの走者を得点圏に置くと、ヤクルトベンチは延長戦へ持ち込むべく申告敬遠を2度使用する。しかし最後に勝ったのはいぶし銀の選球眼だった。「みんなが繋いでくれた大チャンスだったので何とかランナーを還そうという気持ちで打席に立ちました」という山本が2死満塁から高めの球を見極めるとガッツポーズ。今季初のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。
試合後の矢野監督は「投手陣が粘ってくれたことが勝ちにつながった。近本も複数安打が出るような感じになってきて、チームの形が出来つつありますし、どう1点取るかしっかりやっていきたいと思います。派手なゲームではなかったですけど、勝つ試合を見せられて少しホッとしてますし、これからもっと良い試合を見せられるよう頑張っていきます」と胸を撫で下ろした。子ども達に"勝利"ではなく"優勝"を見せるべく、全員野球の戦いは明日からも続く。