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全員野球でしぶとく勝利をもぎ取る
機動力、若手、一発。今のチームに求められる要素が噛み合い、連敗を止めた。
まずは3回、2死から島田がライト線を破ると俊足を飛ばし3塁へ。続く中野の内野ゴロが相手の失策を誘い、先制に成功した。
先発マウンドには前回登板の5月1日の巨人戦で7回1失点と好投した西純が上がった。150km/hオーバーのストレートと低めに決まる140km/h台のフォークを武器にこの日もしっかり試合を作る。中盤に被弾して3点を失うが6回1死1、2塁はセカンドライナーのゲッツーで切り抜け、ビッグイニングにはさせなかった。
「何とか粘りながら投げることができましたが、点を取ってくれたあとを粘りきることができず悔しいです」
6回3失点と最低限の役割を果たしながら「悔しい」とコメントするのは自覚の表れだ。期待の若手から戦力へと成長した右腕に打線も応えた。
2点を追う7回は先頭の糸原が安打で出塁し大山が左中間スタンドに同点アーチを叩き込んだ。
「(西)純矢が頑張って投げてくれていましたし、なかなか点を取ることができていなかったのでまずは追いつくことができてよかったです」
土壇場で試合を振り出しに戻すと先制点同様、勝ち越し点も機動力を駆使してもぎ取った。8回に1死から中野が四球で出塁すると盗塁を決める。佐藤輝の安打で1、3塁とチャンスを広げ、ロハス・ジュニアの内野ゴロの間に4点目を挙げた。
リードを奪うとその裏は湯浅が躍動する。追い込んでからのフォークが冴え渡り、連続三振を奪って3人でピシャリ。「前の回で勝ち越してもらっていたので絶対に0で、3人で抑えるという強い気持ちを持ってマウンドに上がりました」と掴んだ流れを渡さない。最終回は岩崎も無失点に抑えて虎の子の1点を守り切った。
苦手なバンテリンドームでの連敗を止め、来週は甲子園でのホームゲームからスタートする。全員野球でもぎ取った1勝を連勝へとつなげたい。