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バッテリーが活躍も悔しい完封負け
試合開始時点での天気はくもり。ただし試合中に雨が降り出す可能性は高かった。こういう試合では先制点の重要性が増す。先発したガンケルはそのことも理解した上で抜群の働きを見せた。
球を低めに集めて試合を作るタイプだが立ち上がりから伸びのあるストレートがキレていた。初めてコンビを組む長坂との相性もバッチリで2回までに3つの三振を奪い無安打無失点。2死1、3塁のピンチを招いた3回も楽天の3番・浅村を146km/hのストレートで見逃し三振に仕留めた。その裏の打席では左中間へ2塁打を放ちチャンスを演出。投打で甲子園を沸かせた。
ガンケルの好投を引き出した長坂は肩でもアシストした。5回と7回に盗塁を試みた走者をドンピシャの送球で刺す。長坂は「機動破壊」のスローガンを掲げて高校野球に旋風を巻き起こした健大高崎高校の出身。自身は俊足の持ち主ではないが盗塁の威力は身をもって知っている。見事な"機動破壊封じ"でピンチの芽を摘んだ。ガンケルは7回まで投げて3安打無失点と試合を作り「変化球が思ったところに決まらないことが多くて苦しい場面もあったけど、ストレートがしっかりコントロールできていたから、長坂と話しながらストレートを投げる割合を多めにして、うまくまとめることができたと思う。全体的にはまあまあの出来だったと思うよ。特に右バッターの外角、左バッターの内角のストレートを効果的に使うことができたね」
両チーム無得点の8回は湯浅がピンチを招くも2死1、2塁から渡邉がマウンドに上がる。大事な場面のワンポイントを任された仕事人は楽天の4番・島内をセカンドフライに打ち取り「いつでもいけるように準備はできていました。打者1人でしたがピンチを0点に抑えることができて、任された役割を果たすことができたと思います」と心地良い汗を拭った。
その裏には1死から長坂が安打で出塁し代打・北條の送りバントで2塁に進む。この場面で近本がレフト前に運んだ。長坂はホームへ突入するが相手の好送球の前に惜しくもタッチアウト。数mの差で先制点はならなかった。
9回に岩崎が1点を失うと、その裏は頼みの上位打線が楽天のクローザー・松井裕に抑えられてしまう。試合中盤から雨脚が強まっても最後まで残ってくれたファンの声援に応えることが出来なかった。
明日からはビジターゲームのロッテ戦。DHありの攻撃力を増したオーダーで巻き返しを図る。