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青柳の好投が4連勝を呼び込む

前日の大逆転の立役者がこの日も試合を動かした。

両チーム無得点の4回、中野と佐藤輝の安打で作った2死1、3塁のチャンスで大山が三遊間を破る。

「昨日の勢いそのままに青柳さんが投げているので、とにかくまず1点、先制点取ろうと思っていたので先に取れて良かったと思います。ランナーを還すだけと思って(打席に)入りましたし、しっかり良い準備が出来て入れたんじゃないかなと思います」

前日3ホーマーの大砲がしぶとい適時打で先制点を叩き出した。続く5回には坂本の安打からチャンスを作り、中野と近本の連続適時打で2点を追加。ここまで放った安打は全て単打、コツコツつないで3点のリードを奪った。6回には得点こそならなかったものの熊谷が盗塁を決め、坂本の打席でスクイズを試みるなど攻めの展開を継続した。

先発の青柳は走者を出しながらも粘り強く試合を作る。パワーピッチャーの多いパリーグにはあまりいない変則タイプ、ベース板を広く使った投球術でアウトを積み重ねた。球数はかさんだがイニングが進むほどむしろ安定感は増し、終わってみれば8回まで投げて4安打無失点。3塁を踏ませなかった。試合前の段階で1.13だった防御率は0.99とついに0点台に突入した。

「守備が良かったので、そんなに三振は取れなかったですけど守備に助けられながら何とか8回まで投げられたと思います。(0点台の防御率については)数字にされたらやっぱり凄いなと思いますね」

3点リードの9回は岩崎が1死1塁から併殺打に仕留め逃げ切りに成功。3カード連続の勝ち越しを決めた。

試合後の矢野監督は「まずは青柳がしっかり投げてくれたことが大きかったですけど、昨日の勝ちをどうしてもつなげたかった。昨日の展開とは違いますけどうちらしく戦えたかなと思います」と手応えを感じている様子だった。明日が今季の交流戦の甲子園最終試合、満員確実の本拠地で4まで伸びた連勝を5としたい。