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絶対取りたい9連戦初戦は2発に沈む
前半戦最後の山場、9連戦が始まった。弾みをつけたい1戦目はウィルカーソンが先発マウンドに上がった。立ち上がりは先頭打者に対しストレートを続けて簡単に追い込む。高さもコースも球威も意図通り。しばらく勝ち星から遠ざかっていたものの安定感が戻ってきた。好投への期待は高まったがいきなり3点本塁打を被弾してしまう。それでも2回と3回は先頭打者に安打を浴びながらも併殺打によって無失点で切り抜ける。ファースト・大山の好守備が光った。
打線も3点差を跳ね返そうと2回には大山とロハス・ジュニアが、3回には島田と近本が安打を放ちチャンスを作る。しかし巨人先発の戸郷を捉えられない。逆に4回にはウィルカーソンが被弾しリードを広げられてしまう。5回はきっちり3人で抑えたもののその裏に打順がまわると代打が送られた。降板後は「今日は力強いボールを投げることができていたし、うまく制球もできていたので、初回のホームランが悔やまれるね。以降も粘り強く投げようと意識していたけど、4回のホームランは変化球が少し甘く入ってしまったよ」と悔しそうに振り返った。状態そのものは悪くなかっただけに次回登板に期待だ。
4点ビハインドの6回からはリリーフ陣が踏ん張り試合の流れを引き戻した。まずは岩貞が「0点で抑えて流れを持ってくるんだという気持ちで投げました」と三者凡退、7回は浜地がストレートで押して2つの三振を奪い「久しぶりの登板でしたし、なんとか０で抑えて後ろに繋ぐつもりでマウンドに上がりました。しっかりと自分のボールを投げることができたかなと思います」と手応え十分。8回も石井が3人でピシャリと抑え、追加点どころか出塁さえ許さないパーフェクトリレーで試合を引き締めた。
すると8回の攻撃で反撃のチャンスを掴んだ。先頭の中野が安打を放ち、2死後に佐藤輝が1、2塁間を破る。走者をためて大山につないだ。右のスラッガーは高めに浮いた変化球を見逃さず大飛球を左中間に飛ばしたが柵越えまではもうひと伸び足りず、野手のグラブに収まった。
9回も糸原と梅野の安打でチャンスメイク。1死1、2塁としたが適時打は生まれず。リリーフ陣は好投し、打線は相手を上回る8安打を放ったが悔しい完封負けを喫してしまった。
前カードのヤクルト戦が2試合中止になったこともあり勝ちパターンのリリーフ陣は休養十分。明日は先発の西勇を盤石のブルペンがサポートする必勝体制で白星を掴み取る。
