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2発で援護された伊藤将の完封劇
19安打13得点の勢いはまだ続いていた。前日に爆発した打線がいきなりつながった。
初回に中野、島田の連打で無死1、2塁とチャンスメイクし近本が三遊間を破る。その前にライトポール際への打球は惜しくもファールとなっていたが、強打の次は技ありの一打。安打製造機の高い技術によって先制に成功した。
先発の伊藤将はこれまで土曜日の登板が続いていたがヤクルト戦が中止になったことでローテ再編。淡々と投げ込む左腕は調整の難しさを微塵も感じさせない、いつも通りの投球で試合を作った。序盤3回を無失点、4回に2死2、3塁としたがこのピンチも踏ん張った。
この好投に打線も応えた。直後の攻撃で先頭の山本が安打を放つもロハス・ジュニアが三振に倒れ、スタートを切っていた山本も盗塁失敗。チャンスは萎んでしまったがそのまますんなりとは終わらない。梅野がライトスタンドに追撃のアーチを描いた。
「今取り組んでいることをやった結果が最高の結果になったし、ポール際だったんですけどファンの皆さんの声援で入ったと思って、本当に嬉しかったです」
欲しかった追加点を奪いリードを2点に広げると7回にも先頭のロハス・ジュニアがライトスタンドに一発を放った。
「昨日、岩崎と梅野からビデオを見ながら『そのスイングをしたらホームランになるよ』とアドバイスをもらって、今日はホームランを打とうと思って打席に入ったので打てて良かったです。オウエン、アリガトウゴザイマス。ガンバリマス」
リードは2点から3点に。効果的な2発で背中を押された伊藤将は終盤になっても巨人打線を手球に取る。9奪三振で完封勝利を収めた。
「(捕手の)梅さんと打たせて取る、低め、丁寧に投げていこうと話した中で三振が取れたのは良かったと思います」
前日は足を絡めて本塁打なしで大量得点を挙げ、この日は本塁打による中押し、ダメ押しで突き放した。そして投手陣はどちらも無失点。2位〜6位までの混戦を抜け出すべく矢野監督は「2位までは届くところにあるんで、オールスターまでの期間で詰めれるところは詰めて、追い越せるところは追い越して。チーム全員で俺たちの野球をやって行きます」と力強く宣言。明日は青柳を先発マウンドに送り、連勝を伸ばす。