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完封勝ちでマツダスタジアム初勝利
今季の対戦成績は1勝10敗2分。広島相手に黒星が先行しており特に敵地、マツダスタジアムではまだ勝てていない。悪い流れを断ち切るべく組み替えた打線が機能した。
両チーム無得点の2回、2死から北條の四球と陽川の安打で1、3塁とする。広島の先発左腕・床田対策でスタメンに起用された右打者がしっかり結果を残した。このチャンスに梅野が放った打球はライト前へ。下位打線のつながりで先制に成功した。
「チャンスで回ったきたし、後ろがピッチャーというところでストライクゾーンは振っていこうと自分の中で決めた結果がライトに、先制打を打てたことは良かったなと思います」
さらに3回、先頭の中野が安打で出塁し熊谷の打席でエンドラン。これが綺麗に決まり無死1、3塁とチャンスを広げた。続く近本の内野ゴロの間に中野が生還、今度は俊足トリオがそれぞれの役割を果たして追加点を奪った。
援護点をもらった先発のウィルカーソンは走者を出しながらも要所を締める投球で5回まで無失点。この好投に打線も応えた。6回2死2塁から北條がレフト線を破る適時2塁打を放つ。
「全打席で打ちたいと思っていますが、あの場面は特にチャンスの場面でしたし、次の1点が大事になる試合展開だったので、打つことができてよかったです」
欲しかった追加点を奪い、リードは3点に。試合の流れを大きく引き寄せた。ウィルカーソンはその裏の2死を奪うところまでマウンドを守り無失点のままリリーフ陣につないだ。
「全体的にゾーンで勝負することができたし、要所で厳しい所に投げ込むことができたと思うよ。打線もいい流れで援護してくれたし、先発としての仕事を果たすことができてよかったね」
6回2死1塁で左の強打者・坂倉を迎えたところで渡邉へスイッチ。左殺しの職人は1球でサードフライに仕留めベンチの期待に応えた。7回は浜地、8回は湯浅が広島打線を抑え、9回は岩崎が内野ゴロ3つでピシャリ。安定感抜群の完封リレーを完成させた。
スタメン起用された熊谷、北條、陽川が得点に絡み、ウィルカーソンは5月27日以来の勝ち投手となった。内容の伴うマツダスタジアムでの今季初勝利の勢いそのままに明日も勝って連勝を飾り、苦手意識を完全に払拭したい。
