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投打の怪物共演で巨人戦勝ち越し決定
打つべき人が打ち、抑えるべき人が抑える。序盤から小刻みに得点し、そのまま巨人を押し切った。
まずは2回、2死から糸原の安打と木浪の四球で走者をためると梅野が鮮やかな流し打ち。ライト前への適時打で先制に成功した。
3回にも2死から得点した。安打で出塁したロハス・ジュニアを1塁に置いて佐藤輝の放った豪快な一撃がバックスクリーンに飛び込んだ。
「2アウトからロハスが出塁してくれたので、なんとか自分も続きたいと思っていました。しっかり自分のスイングができましたし、最高の結果になって嬉しいです。よっしゃー！」
前日はフェンス直撃の3塁打だったが今度は文句なし。今季18号の2点本塁打でリードを3点に広げた。
大技で試合の主導権を握ると4回には小技が炸裂した。1死1、2塁から藤浪が見事なバントを転がして2死2、3塁とし、中野の適時内野安打で加点。さらに島田が意表を突いたセーフティバントを成功させ5点目を奪う。試合の流れを不動のものとした。
先発の藤浪はこの日も好調。得点圏に走者を置いた場面ほど正確性も球威も増した。2回2死1、3塁や4回2死2塁ではコースも高さも間違えることなく落ち着いて後続の打者を打ち取った。6回に被弾しても自分のリズムを崩さない。7回を投げて1失点、無四球と安定感抜群の投球で先発の役割を果たした。
「昨日、西(勇)さんがピシャっと抑えてくれたのでその勢いに乗って、あまり深く考えずに投げようと思ってました。調子自体はあまり良くなかったんですけど、何とか粘って(捕手の)梅野さんのリードにも助けられながらうまく投げられたと思います」
4点リードの終盤は浜地、ケラーとつないで逃げ切りに成功。今季の巨人戦の勝ち越しを決めた。矢野監督が「めちゃめちゃ嬉しいです。苦しい状況で踏ん張ってそこから盛り返してくれてるところはチームにとって大きい」と話したようにこの白星は単なる1勝以上の価値がある。藤浪が今季初勝利を挙げ、大山が復帰後初安打となる2塁打を放った。近本の復帰も間近に迫っておりムードも戦力も最高の状態が近づいている。
