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近本が復帰、青柳が先発も5連勝ならず
ビジターゲームで4連勝を飾り意気揚々と帰阪。打線は攻守の要である近本が新型コロナウイルス陽性判定から復帰し、先発マウンドにはエースの青柳が上がった。連勝を伸ばすには最高の条件が整ったが5連勝はならなかった。
力強い球を投げるが制球力が課題。ローテーションを任されても左打者が苦手。今季抜群の成績を残す青柳もエースとなるまでは明確な弱点を抱えていた。この2つを克服してセリーグ最強投手へと登り詰めたはずだったがこの日は昔の悪癖が顔を覗かせた。立ち上がりに先頭打者への四球から失点し、2回と3回に左打者に適時打を許す。ピリッとしない投球が続いて3点を失い球数は5回で100球を超えた。
打線では誰もが待ち望んだ近本が復帰。これにより中野、島田、近本の俊足トリオを佐藤輝、大山の大砲コンビが還す攻撃が可能になった。3点ぐらいのビハインドなら跳ね返せるはず。大きなチャンスは中盤に訪れた。
4回に佐藤輝、原口の安打と木浪の四球で2死ながら満塁とする。ここが勝負ところと見た矢野監督は早くも動いた。坂本に代打でロハス・ジュニアを送った。好調な助っ人のバットに期待は高まったが結果はサードゴロ。反撃はならなかった。
攻撃が三者凡退で終わったのは初回だけ。毎回走者は出すものの得点には結びつかない。打線の援護がない中でもリリーフ陣は好投した。6回は島本がマウンドに上がるとショート・中野の好守備もあり三者凡退。「ビハインドの展開だったので、なんとか流れを持ってきたいと思って、マウンドに上がりました。今日のような投球を続けていけるように、またしっかり準備したいと思います」と流れを変えた。7回はアルカンタラがきっちり抑え、8回は小林がピンチを招いても踏ん張った。
打線は8回に先頭の島田が死球を受けて出塁するが近本が併殺打。2死から佐藤輝が安打で出塁した後に大山がライトポール際へ大飛球を放つもファール。きっかけはつかみながらホームが遠い。すると9回にはイニングを跨いだ小林が被弾し逆にリードを広げられてしまう。5割復帰に王手をかけながら借金返済はならなかった。
明日は伊藤将の投球術で流れを変える。
