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青柳の好投と大山弾で1点差勝利
長期ロードの成績は10勝14敗。主力が新型コロナウイルス陽性判定を受け離脱したことが響いてしまった。巻き返しを図る1ヶ月ぶりの甲子園での試合は、雨の影響で試合開始が50分近く遅れて始まった。
プレーボール直前に雨柳さんの本領発揮。肝心の試合でも先発の青柳が高いパフォーマンスを発揮した。立ち上がりは三者連続三振。しかも投げ込んだ球はほとんどがストレート、ツーシームの速球系。スライダーやシンカーでコーナーを突くのではなくパワーピッチングで広島打線をねじ伏せた。
2回以降は本来の打たせて取る投球にシフトチェンジ。エースの力投にバックも応えた。4回に大きな打球を飛ばされたがセンターの近本がフェンス際で捕球、5回1死1、3塁からのスクイズに対してはキャッチャー・坂本が素早い打球処理で走者を殺した。青柳は打っても2安打と活躍し、投げては7回まで4安打無失点。雨でぬかるむマウンドをものともせず、エースらしい投球で試合を作った。
両チーム無得点の8回は湯浅がきっちり三振凡退。軽やかな身のこなしと力強いストレートが光った。
打線は好投の投手陣を援護出来ずにいたが8回2死、湿度たっぷりの空気を大山の一振りが切り裂いた。3ボールから狙い澄ました一撃をレフトスタンドまで運んだ。
「自分が決める気持ちで打席に入りましたし、その前の(チャンスの)2打席で凡退していたので何とか打ってやろうと思って打席に入りました。しっかり狙い球を絞って自分のスイングでいきました」
今季23号は試合の均衡を破る値千金の決勝アーチ。1点リードの9回はケラーがマウンドへ。「カープ打線は良い打者が並びますからとにかく投手有利のカウントでどんどん攻めていこうという気持ちでいきました。3人で抑えられて良かったです」と甲子園初セーブを挙げた。
久々の甲子園でのゲームを白星で飾った矢野監督は「残り試合を甲子園でたくさん出来るのはプラスだと思いますし、今日も雨の中たくさんのファンの皆さんが来てくれたんで感謝の気持ちで一杯ですし、明日以降も勝つ試合を皆さんに届けていきます」。シーズンも残り1ヶ月、ラストスパートは青柳の好投&大山の一発から始まる。