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2桁安打も反撃及ばず。痛い黒星

長いペナントレースも残り10試合、ラストスパートの負けられない戦いで青柳を先発マウンドに送り込んだ。エースの投球を後押しすべくショート・中野、ファースト・原口が難しいバウンドを弾かず捕球、バックが好守備で盛り立て序盤3回を無失点に抑えた。4回に2点を先制されてもそのまますんなりと流れは渡さない。

打線は5回、1死から糸原、近本の連打で1、2塁のチャンスを作ると大山がセンター前に適時打を放った。4番の一振りで待望の反撃、初回から毎回安打を記録しながら無得点イニングが続いていたが1点差に迫った。

しかし青柳が踏ん張れない。6回に3点を失いリードを広げられてしまう。しばらく勝ち星からは遠ざかっているが日本一のためには欠かせない戦力、次回登板での13勝目に期待だ。

4点を追う6回には2死から代打でロハス・ジュニアが登場。前日に本塁打を放った助っ人はこの日も大飛球を放つが惜しくもフェンス手前で野手のグラブに収まった。

3番手の小林も1点を失いビハインドは5点に。苦しい状況に追い込まれたが誰も諦めない。8回1死から原口がこの日3本目の安打で出塁し、佐藤輝が右中間へ2塁打を放つ。1死2、3塁の場面で矢野監督はマルテを代打に送ると前日のヒーローが再び勝負強さを発揮した。レフト前に適時打を放ち、原口をホームに迎え入れた。1点を返しなおもチャンスが続く。押せ押せムードで広島の守護神・栗林を引きずり出した。1死1、3塁からは島田の犠牲フライでもう1点。崖っぷちから押し返し、3点差とした。終盤に意地を見せたが反撃はここまで。前半だけで8安打を放ちながらリードを奪えず主導権を握れなかった。

それでも糸原と原口が猛打賞を記録するなど好材料もある。明日は伊藤将を早い回に援護し、先行逃げ切りの形を作りたい。