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才木が粘りの投球も援護ならず

前日、ヤクルトが敗れたため単独首位に。気分良く迎えたビジターゲームで奪三振マシーンが先発マウンドに上がった。

才木は今季初登板だった4月2日のDeNA戦が7回途中8奪三振。前回登板の4月9日のヤクルト戦が7回11奪三振。打球を前に飛ばさせない豪腕ぶりを発揮し奪三振率は12.83という非常に高い数値をマークしている。この日も立ち上がりの先頭打者は空振り三振に仕留めた。2点本塁打を被弾し先制こそ許したものの簡単に追加点を与えない。浅いカウントからでもフォークを投じる組み立てで粘り強く投げた。

この力投に野手が何も感じないはずはない。2回にはライトの森下が後方への飛球をフェンスいっぱいまで下がりしっかり捕球する。ファインプレーで先頭打者の出塁を防いだ。2点を追う4回2死からは4番の大山がライナー性の打球をレフトスタンドに突き刺した。

「才木が我慢強く投げてくれているので、なんとか点を取ってあげたいという気持ちでした」

今季1号は反撃のソロアーチ。待望の本塁打で1点差に迫った。しかしあと1点が遠い。7回に先頭のノイジーが安打を放つもチャンスを広げられず。2回以降は無失点投球を続ける才木を援護出来ない。

1点ビハインドの8回は代打攻勢。粘り強い糸原、俊足の島田、パワフルな渡辺諒とカードを切ったが反撃の糸口をつかめない。その裏は岩貞、加治屋のリレーでピシャリと抑え9回の攻撃は1番からの好打順。しかし安打性の打球が相手の好守備に阻まれ同点、逆転はならなかった。

開幕からカード負け越しなしの戦いを続けてきたが昨季も苦戦したDeNAに勢いを止められてしまった。しかし大山、佐藤輝の主軸が本調子でない中でもまだ貯金がある。甲子園に戻る来週にリズムを取り戻したい。