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西勇の熱投に応える中野のサヨナラ打

新井新監督率いる広島とは0.5ゲーム差。首位を争うチーム同士の激突は投手戦のままイニングが進んでいった。

先発の西勇は三者凡退の安定した立ち上がりからしっかり試合を作った。左右に変化球を散らしジャストミートさせない投球術で広島打線を翻弄、前半に許した安打は2本たけで2塁を踏ませることなく無失点投球を続けた。

西勇の好投に応えたい打線は何度もチャンスを作った。3回は木浪の安打から2死1、2塁。4回はノイジー、大山の連打から2死満塁。6回は島田が盗塁を決めて2死2塁と得点圏までは走者を進める。しかしあと1本が出ないもどかしい展開が続いていた。

援護点がもらえそうでもらえない。中盤に降った雨の影響で足場も万全ではない。そんな難しいマウンドでも西勇の好投は続いた。7回まで103球で2安打無四球無失点に抑え、その裏に打順が回るとそのまま打席へ。8回に四球を与えても完璧なフィールディングでバントを処理し好送球で走者を刺した。2死1塁から三振を奪うとガッツポーズ、技術と気迫で大事なイニングを凌いだ。ベンチに戻ると岡田監督からは「白黒つけて来い」と背中を押された。0-0の9回、2死3塁から痛打を浴びたが最後まで1人でマウンドを守り抜いた。

「最後まで気持ち切らさず、野手のみんなが声をかけてくれたおかげで何とか最少失点で9回いくことが出来ました」

この128球の熱投に野手陣が何も感じないはずがない。1点を追う9回、1死から梅野が安打で出塁し、木浪が2塁打で続く。1死2、3塁と一気に同点、逆転の絶好機を作った。球場のボルテージが最高潮に達した攻撃は2死満塁となり中野が打席へ。ファンの期待を一身に背負った中野は広島の守護神・栗林の投じるストレートにもフォークにも食らいつく。ファウルで粘って9球目、打球を左中間に運び逆転サヨナラ勝ちを呼び込んだ。

「西(勇)さんが1点で抑えてくれて、西さんに黒星をつけるわけにいかないと思ったので、何とか自分が還すことが出来て西さんに白星をつけることが出来て良かったです。ファンの皆さんが温かい応援をしてくれたおかげで打球が抜けたと思います。ありがとうございます」

苦しいゲームをものにしただけでなく湯浅が離脱する中で西勇が完投したことも非常に大きい。ブルペン陣に休養を与え相手の守護神を攻略してカード初戦を取り、首位に浮上した。明日以降につながる要素満載の劇的な逆転サヨナラ勝ちとなった。