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大山、佐藤輝で連日の終盤逆転勝ち
甲子園では自身11連勝中。負けない左腕、伊藤将が先発マウンドに上がった。半年に及ぶ長いペナントレースを戦う中で絶好調の状態で投げられるのは数えるほど。これだけ連勝が続くのは悪い時には悪いなりに抑える術を持っているからだ。
初回は内野ゴロ3つで簡単に抑えたものの2回以降はピンチの連続となった。走者を出してからは粘りの投球、中盤に失点はしたが適時打を浴びた後をしっかり抑えて複数得点は与えない。6回までに11安打されながら2失点にまとめ試合を作った。
打線は小野寺が2回にチーム初安打を放ち、5回には前日サヨナラ打のヒーロー、木浪が2塁打を記録するが得点には至らない。沈黙を破ったのは終盤だ。
2点を追う7回、大山のセンターオーバーの2塁打から2死3塁とし坂本の適時打で1点差とした。8回は2死1、3塁の場面で頼れる4番が勝負強さを発揮、大山が初球をレフト前へ運ぶ同点適時打を放った。
「(走者を)還すだけだと思ってましたし、しっかりいい準備をして打席に入ることが出来たのでまずは同点、後はテル(佐藤輝)任せたぞ、そんな感じでいきました」
2-2と試合を振り出しに戻しなおも続く2死1、2塁のチャンスで佐藤輝の打球はライト前へ。相手外野手からのバックホームよりも速く代走・島田の足がホームに届き逆転に成功した。
「(中日先発の)柳投手が素晴らしい投球をしていてやられていたので、最後は絶対打つぞという気持ちで打席に入りました。(あの打席は)気合いが違いました。凄い声援でめちゃくちゃ嬉しかったです」
1点リードに変わった9回は岩崎が中日の上位打線を無失点に抑えて今季初セーブを挙げた。シーソーゲームを制しての勝利に岡田監督も「何とか凌いで勝ってるのは大きいと思いますね」とニンマリ。こういう積み重ねが優勝争いで生きてくる。
明日先発する大竹は今季3戦3勝。広島とのカード初戦に連続逆転勝ちの勢いをぶつける。
