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村上好投も援護なく悔しい完封負け

異例とも言える2度のスライドは信頼の証だ。開幕から25回無失点とブレイク中の村上は5月6日の広島戦で先発予定だったが雨天中止に。翌7日も予告先発として発表されたが天候は回復せず。移動日を挟んでのカード初戦、ヤクルトを相手に1軍ではプロ初となる甲子園のマウンドに上がった。

初回は三者凡退に抑え、連打を浴び無死1、2塁としてしまった2回も後続を断ちピンチを切り抜けた。3回は軽快な二遊間とグラブさばきの柔らかいファースト・大山の連携で併殺が完成。5回の先頭打者はライトのミエセスがスライディングキャッチ。1死1塁からはセカンド・中野が1、2塁間の打球に追いつき走者を2塁で封殺した。球際に強い守備陣が好プレーを連発、バックに助けられた村上は6回まで無失点に抑えたことで開幕から31イニング連続無失点を達成。2リーグ制後のセ・リーグ記録に並んだ。

しかし打線の方では援護出来ない。初回は近本、中野の放った安打性の打球が相手の好守備に阻まれてしまいチャンスの作れないイニングが続いた。両チーム無得点の6回に四球3つで2死満塁と絶好のチャンスをつかんだが先制ならず。

すると7回に好投していた村上が被弾してしまう。「ストライクを先行できず、リズムの悪い投球になってしまいましたが、なんとか粘り強くなげることができたと思います。ただ、緊迫した試合展開の中で先に相手に点を与えてしまい悔しいです」と反省の弁を述べたが7回1失点は先発として十分な働きぶり。リリーフ陣も岩貞とK.ケラーがそれぞれ1回を無失点、逆転サヨナラへ流れを作った。

打線は1点を追う9回に先頭の佐藤輝が2塁打で出塁しチャンスメイク。しかしあと1本が出ず代走の植田をホームに迎え入れることが出来ない。再三の好守備で試合を作ったが一発に泣き勝利することは出来なかった。

連敗阻止へ明日は西勇が先発する。好守備は継続しつつ早い回に援護する展開に持ち込みたい。