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小幡のサヨナラ打で3連敗阻止

交流戦2カード目はセパ首位決戦。相手にとって不足なし。ロッテを叩いて連敗の流れを払拭したいところだ。今季はまだ3連敗がない。加えて前日の試合が雨天中止となったことで移動ゲームを含む9連戦の初戦となった。勝つか負けるかは星勘定以上の重みがある。打ってほしい時に打ってくれるのが真の4番。連敗ストップへ。右の大砲の一振りが甲子園を沸かせた。

初回、近本とノイジーが四球を選んで作った1死1、2塁の場面で大山が先制の3点本塁打をバックスクリーンに放った。

この一発に先発の大竹も大喜び。防御率0点台の左腕は初回2奪三振の上々の立ち上がりで、4回に背負った1死満塁のピンチを凌ぐと思わず拳を強く握りガッツポーズした。しっかり長いイニングを投げて規定投球回に到達、7回に2点本塁打を浴びたところでマウンドを降りたが防御率0.71は堂々の
12球団トップだ。

1点差に迫られた場面では開幕から無失点投球を続ける加治屋が好リリーフ。元ソフトバンクリレーで追撃を許さなかった。

8回は岩崎がキレ抜群のストレートであっさり三者凡退。鉄壁のリリーフ陣が相手に傾きかけた流れを食い止めるとその裏、中野の適時3塁打とノイジーの犠牲フライで2点を追加。貴重なダメ押し点を奪い勝利をグッと引き寄せた。

5-2と3点リードに変わった9回は湯浅が締めるだけ。勝利は確実かと思いきや守備のミスも絡んで防御率0.00の守護神がまさかの3失点。試合を振り出しに戻されてしまった。

それでも11回に佐藤輝、梅野の連打と坂本の申告敬遠で無死満塁。1死後、途中出場の小幡が捉えた鋭い打球はセンター前へ。

「本当に嬉しいしか出てこないですね。自分が決めてやるとしか思ってなかったのでサヨナラになって良かったなと思います。内野も前に来てましたし打った瞬間は抜けたなと思いました」

プロ初のサヨナラ打で心地よいウォーターシャワーを浴びた。

二遊間が失策を犯し守護神が同点を許しても総力戦でもつれた試合を制した。明日は才木と佐々木朗のマッチアップ。粘り強く白星をもぎ取る。