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打線が繋がらず勝ち越しを逃す
エース級の活躍を続ける村上は対戦相手から見てもリーグナンバーワン投手だった。ファン投票によるオールスター出場は決まっていたが選手間投票でもセリーグ投手の最多得票数を獲得した。精密な制球力が大きな武器だがこの日は変化球がやや高く浮いてしまい序盤に被弾。3回までに3点を失ってしまった。
打線は初回に前川が、2回にノイジーが安打を放つもチャンスを広げられない。4回には2死から佐藤輝が痛烈な打球をライト前に弾き返した。一時再調整となっていたがファームでは5試合に出場し20打数9安打で打率.450、1本塁打、4打点と格の違いを見せていた。この一打をきっかけに反撃したかったがノイジーの打球は惜しくもレフトライナー。2塁の踏めない攻撃が続いていた。
3点ビハインドで迎えた7回、2死からノイジーが四球を選ぶと岡田監督は坂本の打順で渡辺諒を代打に送った。捕手2人体制ながら勝負をかけた。ベンチの期待に応え渡辺諒がレフトへ2塁打を放つとノイジーは1塁からの長躯生還を目指し3塁も蹴った。しかし相手の中継プレーに阻まれホームタッチアウト。得点はならなかった。
打線の援護がない中でも村上は4回以降追加点を与えず7回を3失点にまとめ先発の役割を果たした。
しかし8回は及川が先頭打者の安打からやりたくなった1点を内野ゴロの間に奪われてしまう。追いかける点差が4点に広がると9回は先頭の中野が粘るもセカンドライナー、前川も三振に倒れてしまう。2死から大山が2塁打で出塁したが同点、逆転はならなかった。
近本不在の打線は悔しい完封負け。だがそんなことは言っていられない。明日からは甲子園に戻ってヤクルト3連戦。初戦は西純がチームを勢いづけるような投球で流れを変えたい。
