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目覚めのサトテル弾で前半戦白星締め

連敗で迎えた前半戦最終カードの最終戦、何としても勝利を収めたい試合の初回にファンの誰もが願うアーチが生まれた。

森下の安打から2死1、2塁とすると佐藤輝が右中間スタンドへ先制の3点本塁打を放った。

「打った瞬間、良い手応えだったので、とにかく嬉しかったです。打ってない時も球場に足を運んでいただいて、タオルを掲げていただいて、その応援のおかげで打てたと思います」

6月16日のソフトバンク戦以来、1ヶ月ぶりの一発は節目の今季10号アーチ。大きな先制点を挙げた。

2回には坂本が安打で出塁し、木浪が送って1死2塁。投手らしからぬ強打が持ち味の西純がセンター前に運んで加点、自らのバットでリードを4点に広げた。

西純は本業のピッチングでも力強く腕を振った。走者を出しても向かっていく気持ちを忘れずに、勝負所では決め球のフォークが決まる。3回にレフト線へポトリと落ちる不運な適時打を浴びたものの、以降は追加点を与えることなくイニングを稼いだ。7回2死1、3塁のピンチを切り抜けたところでお役御免。9安打を浴びながらも相手の3番4番をほぼ完璧に抑えて1失点で踏ん張り、先発の役割を果たした。

「中継ぎも経験してようやくここに戻ってこれたかなと思ってます。立ち上がりから不安定だったんですけど(捕手の坂本)誠志郎さんや野手の方に声かけてもらったおかげかなと思います」

3点リードの8回は石井、9回は岩崎が抑えて逃げ切りに成功。前半戦ラストゲームを白星で締めくくった。

首位での折り返し、貯金11は上々の戦果。岡田監督は「トータル的に考えると、数字的には良かった前半戦と思います。選手の頑張りじゃないですか。良い形でこういうゲーム出来たんで、継続出来るよう新たな気持ちで頑張りたいと思います」と振り返った。後半戦も"アレ"へ向けて突き進む。