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村上好投でタイトルに大きく近づく

優勝を決めてから2試合ビジターゲームを戦い甲子園に凱旋。多くのファンに迎えられた試合でマウンドにはセリーグ唯一の防御率1点台、1.76を誇る村上を送った。

若いカウントでは打者にとってスイングするメリットの小さい厳しいコースの低めにズバズバ通し、平行カウントでは緩いボールを巧みに織り交ぜて狙いを絞らせない。ストライク先行のカウントを作るテンポの良い投球にバックもしっかり守った。

3回にはセカンドの中野が軽快な動きでゴロをさばき、4回無死1塁の場面では村上が痛烈なピッチャー返しを好反応で処理し併殺を奪った。抜群の制球力と堅守により5回までは2塁を踏ませず。村上は6回のピンチを凌ぐと無失点のままリリーフ陣にマウンドを譲った。これで今季の成績は139回1/3を投げて防御率1.68。次回登板での規定投球回到達が濃厚で最優秀防御率のタイトル獲得に大きく近づいた。

「ランナーを出しながらでしたが、(坂本)誠志郎さんにも引っ張ってもらいながら、なんとか粘り強く投げることができました。立ち上がりから、自分らしくテンポ良く投げられるように意識していましたし、特に四球で無駄なランナーを出さずに投げられたことが、良い投球につながったかなと思います」

援護したい打線は2回1死満塁から木浪の放った鋭い打球がライナーゲッツーになってしまう不運に見舞われて大きな先制機を逃す。それでも好守は続いた。両チーム無得点の7回に登板した石井は先頭打者に2塁打を浴びてしまうが好フィールディングでバントを処理し3塁タッチアウト。2死1、2塁からのライト前安打でホームを狙った走者は森下の見事なバックホームで刺した。

8回は桐敷が無失点。しかし9回にブルワーが一発を浴びてしまった。1点を追う最終回、大山と佐藤輝が大きな打球を飛ばすがどちらも惜しくも外野フライ。記録上は凡打となるが中軸の打撃の状態は悪くない。明日が7連戦の締めくくりのゲーム、しっかり白星で飾りたい。