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村上が規定到達&タイトルに前進
今季最後のバンテリンドームでの試合は先発した村上にとっては特に大事な試合となった。試合前時点での成績は139回1/3を投げて防御率1.68。今季22試合目の登板は年間通してローテーションを守った証である規定投球回到達と最優秀防御率のタイトル獲得を引き寄せるマウンドとなった。
その重要度は誰もが知るところ。前日の打線は12イニング無得点に封じられたがこの日は2回に援護点を送った。先頭打者の佐藤輝が豪快な先制アーチを描いた。
「昨日の試合で点を取れていなかったのでなんとかしたい気持ちでした。速いボールに対していい角度で打ち返すことができました」
1点リードのその裏に村上がピンチを招くとまだ序盤ながら内野は前進。チームの総意として村上のタイトルをアシストしようとした。結果的には逆転の適時打を浴びたものの村上は5回まで投げて2失点、先発の役割を果たした。
「昨日の才木を見て自分もいい投球をしたい気持ちが力みになってしまいました。数字を意識してしまった部分もありましたが、1年間投げてきて規定イニングを投げれたことは素直に嬉しいです。ただ今日の投球内容も納得できるものではなかったのでしっかりと準備していきたいです」
これで防御率は1.75となった。リーグ2位のDeNA・東は2.13で残り試合数からして逆転は難しく、実質的に最優秀防御率のタイトルを確実にした。
岡田監督の采配は個人タイトル獲得を後押しすると同時にCSでの戦いも見据えていた。ポストシーズンではロングリリーフ、第2先発の役割も期待されるビーズリーは6回からマウンドに上がり3回を無失点。打順が回るとビハインドの展開でも代打を送らずスリーバントを試みた。
8回には休養のためベンチスタートだった近本が代打出場し安打性の打球を放った。1点を追う9回には代走の熊谷が緊迫した場面で盗塁を決め、代打の渡邉諒も安打を放ち一打逆転の場面を演出した。敗れはしたものの収穫も十分。日本一にまた一歩近づいた。