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貯金32で5選手がタイトル獲得
142試合を戦って85勝52敗5分。33もの貯金を積み上げ迎えた今季最終戦にはいくつもの個人タイトルがかかっていた。先発マウンドには最高勝率の可能性のある大竹が上がり、野手陣も近本が盗塁王、中野が最多安打、大山が最高出塁率のタイトル獲得目前に迫っていた。その中でまず不動の4番が存在感を示した。
初回、大山がレフトスタンドへ雨の神宮を切り裂く先制の2点本塁打を放った。
「追い込まれたあとでも自分のスイングで捉えることができました。2アウトから得点をあげることができてよかったです」
出塁率、打率、打点全てを伸ばす今季19号は相手の外野手が追うことを諦める文句なしの一撃。この背中をいつもネクストバッターズサークルから見ていた佐藤輝も完璧弾で続いた。インコース寄りの高め、長距離砲の泣きどころを豪快にライトスタンドへ叩き込んだ。
「大山さんがいい雰囲気を作ってくれたので、自分も積極的に打ちにいくことができました。ストレートに対してしっかりとスイングできました」
連続アーチでいきなり3得点。試合の主導権を握った。
先発の大竹は援護をもらったものの苦心の投球となった。立ち上がりに一発を浴び、2回以降も毎回走者を背負う。それでもタッチアップを狙った走者をノイジーが好送球で刺すなどバックにも助けられ5回まで3失点で凌いだ。
「調子自体も良いとは言えるものではなかったのですが、初回に3点取って投げやすい状況を作ってくれたので助かりました」
3-3で迎えた6回、1死1、3塁から佐藤輝の犠牲フライで勝ち越しに成功した。
「チャンスでしたし、何とか大竹さんに勝ちをつけたいという想いもあったので、勝ち越すことができてよかったです」
大竹を勝利投手にすべく6回からは才木が登板し3回無失点。ロングリリーフで役割を果たした。1点リードの9回に岩崎が崩れ今季最終戦は逆転負けとなってしまったが30を超える貯金を作った実力は本物だ。
今季の全日程が終了し近本が盗塁王、中野が最多安打、大山が最高出塁率、村上が最優秀防御率、岩崎が最多セーブを確定させた。個としてもチームとしても2週間後のCSファイナルステージからさらなる高みを目指す。