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打線改造でしぶとく1点差勝利
得点力不足に苦しむ現状打破のため大幅にオーダーを組み替えて試合に臨んだ。昨季は好調でもあえて8番から動かさなかった木浪を切込隊長に、梅野が2番で頼れる近本は3番。不動の4番だった大山を5番に下げ大砲の佐藤輝を打線の真ん中に置いた。打順もポジションも固定することが多い岡田監督にとってはかなり思い切った決断だ。
新オーダーは1点を追う3回に機能した。8番に入った中野の安打をきっかけに2死1、2塁のチャンスを作ると梅野の打球はセンター前へ。同点の適時打となった。
「相手が勢いのあるチームなので、取られたあとすぐに追いつくことができてよかったです」
先発の才木は中日戦を得意としている。昨季は4試合に登板して防御率1.29。特にバンテリンドームでは3試合で防御率0.86の好成績を残していた。身長189センチの長身とフォークを武器とする右腕にとってバンテリンドームの高いマウンドは相性が良いようだ。2回に先制こそ許したが球足の速いゴロを処理したセカンド・中野の好守備にも助けられ最少失点で切り抜けた。
その後は3回から6回まで無安打投球。この好投に打線も応えた。7回1死から前川が2塁打で出塁すると2死後、中野がしぶとく野手の間に落ちる適時打を放ってついに勝ち越しに成功した。
「才木が頑張ってくれていたので、どんな形でもいいので勝ち越したいという気持ちでした。積極的にスイングした結果、いいところに飛んでくれてよかったです」
2-1とリードを奪うと才木は7回2死1、3塁のピンチを踏ん張った。116球目に投じたのは149km/hのストレート、渾身の1球で空振り三振を奪い7回1失点の好投を締めくくった。
「(中日は)1番乗ってるチームだったので何とか勝ち切りたい気持ちで投げました。
(7回は)先頭にツーベース打たれてやっべぇと思ったんですけど0に抑えられて良かったです。(最後の三振は)梅野さんもドンと来いと構えてくれて思い切っていった結果、三振取れたので良かったと思います」
8回を岩崎、9回をゲラが抑えて虎の子の1点を守り切り連敗を止めた。対戦が1回りした時点での成績は6勝8敗1分。打線が本調子でない中で五分に近い戦いを続けている。来週は甲子園での6連戦。浮上のきっかけをつかみたい。