- 11月 第3回
- 山中慎介さん (全4回)
芸能界をはじめ各界で活躍するタイガースファンに、愛するタイガースへの熱い想いを語っていただく各界からエール「ガオー!応援隊!!」。今月は、第65代日本バンタム級王者。第29代WBC世界バンタム級王者で今年9月に11度目の防衛に成功したプロボクサー・山中慎介さんにご登場いただきます。試合前日でも阪神戦のテレビ観戦は欠かさないという山中さん。今回はその第3回目をお届けします。
Q:山中さんにとってのミスタータイガースは?
山中: 生え抜きじゃないですけど、やっぱり金本(知憲)さんです。まわりからどう思われるかわからないですけど、僕の中では金本さんがミスタータイガースですね。やはりあの人が入ってきて、明らかにチームの雰囲気が変わった。日本一にはなれなかったけど、リーグ優勝も2回経験していますよね。あの優勝劇は完全に金本さんの存在が大きかったと思います。野球に対する姿勢とか、すごかったですよね。これは決して先日始球式に呼んでもらった時に金本監督と一緒に写真を撮ってもらったから言っているわけじゃないんですよ(笑)。始球式の時に着ていたユニフォームにサインを書いてもらったからでもありません(笑)。ただ、あこがれの金本監督に念願のサインをいただけたのは本当に嬉しかったですけどね。
Q:始球式といえばこの間(9月)はご自分から背番号6を付けたいと言われたのですか?
山中: そうですね。2014年6月に初めて始球式をさせてもらった時は、好きな番号を決めてくださいっていわれて、鳥谷選手の背番号1にしました。今回はじゃあ、好きな金本さんの背番号を使いたいと6を付けさせてもらったんです。
Q:始球式は2回目でしたが、甲子園のマウンドで投げるのはどんな感じでしょう?
山中: 結果的には2回とも散々な結果でしたけど、あれ実は2回ともフォークボールを投げようとしてボールを指で挟んでたんですよ…って言い訳ですけどね(笑)。同じようにあのマウンドで始球式をして、ストライクを取れた人からは、野球経験者なのにちゃんと投げられないの?って言われるかも知れないけど、僕にとってはあの瞬間には色々な思いが詰まってました。小学生の時に初めて甲子園球場を外野から見た僕は、将来その甲子園のマウンドに立つなんて夢にも思わなかった。ところがなんと、プレートに足をかけて、今まさにボールを投げようとする自分がいるんですよ!思い入れが違います。だからストライクが入らないんです。いやぁ、あんな聖地のど真ん中に立って、相手チームのバッターに構えられたらストライクは難しいです。なかなかできない経験を2度もさせていただいたんですけど、3度目のチャンスがもらえることを祈っています。
始球式で甲子園のマウンドに立つことは、ボクシングで世界の頂点に立った山中さんでさえ、心ここにあらずという状態になってしまうものなんですね。満員の観客の中、甲子園のマウンドに立つのはどんな感じで、どんな風景が見えるんでしょう。皆さんはそこに立ってみたいと思いますか?
第4回の更新は11月28日(月)。お楽しみに!