- 12月 第1回
- 千秋さん (全4回)
芸能界をはじめ各界で活躍するタイガースファンに、愛するタイガースへの熱い想いを語っていただく各界からエール「ガオー!応援隊!!」。今月は、熱烈なタイガースファンとして知られ、今年球場ビジョンで放映していた『みんなで六甲おろし』にも参加いただいた、タレントの千秋さんにご登場いただきます。
今回はその第1回目をお届けします。
Q:タイガースファンになったきっかけは何ですか?
千秋: 多くの阪神ファンがおっしゃっているかと思いますが、私も物心ついた頃から阪神ファンです。子供の頃は千葉県に住んでいて、野球中継は巨人戦がほとんどで、ケーブルテレビなんてない時代だから、阪神戦の試合経過を知るのは大変でした。父は、それでもなんとか知りたいから、ラジオにかじりついて阪神が勝った!阪神が負けた!って、いつも家中が大騒ぎになるくらいでした。もう家族中全員が、当たり前のように阪神ファンになったんです。
Q:当時の千葉だと、阪神ファンは多くなかったのでは?
千秋: そうなんです。小学校では男の子も女の子も巨人が大好きで、阪神ファンは私と妹の二人だけでした。そんな環境でしたが、私は父が出張で大阪に行った時に甲子園でお土産に買って来てくれた阪神のキャップをかぶって学校に通ってました。すると、まわりのみんなからは「なにその帽子」「阪神なんて好きなの?」って言われ、寂しい思いをしてました。悲しくなって、家に帰ってから、お父さん、なんでうちは阪神ファンなの?って聞いたこともあります。
Q:そんな時、お父さんはなんと言われたんでしょう?
千秋: そんなことは言ってもしょうがないんだよって…でも関西にはね、阪神電車っていうのがあって、甲子園球場の近くにある駅のホームに行けば、野球の試合が終わった後、山ほどの阪神ファンが歩いてくるんだ。この地区(千葉県)には阪神ファンは数少ないけれどあっち(関西)に行ったらすごくたくさんの仲間がいるんだぞ!って。一人じゃないから頑張れ!説得されてました(笑)。それで、阪神のユニフォームを着たファンの人達が電車に一杯乗っているのを想像して、あーそうなんだ、私だけじゃない、世の中にはたくさん同じ気持ちを持った人がいるんだ…いつかそういう人たちに会えるといいなって考えていたんです。
Q:そんな風にしてタイガースへの強い思いが育っていったんですね?
千秋: ダンカンさんとか、松村(邦洋)さん達みたいな濃い阪神ファンって関西の人じゃない人が多いと思うんですけど、たぶん関西じゃないからこそ、子供の頃に一人で阪神ファンって気持ちをしょってたんで、想いがどんどん強くなっていったんでしょうね。まわりに阪神ファンが大勢いたら私もここまで"濃く"なってなかったと思います。
まわりに阪神ファンがいなかった。一人だけという逆境にあったからこそ、千秋さんはとっても濃い阪神ファンに成長したんですね。お父さんの「一人じゃないから頑張れ!」という励ましの言葉、なんとも微笑ましいエピソードですよね。
第2回の更新は12月12日(月)。お楽しみに!