5/25(水)・26(木)は阪神甲子園球場で千葉ロッテ戦が行われます。昨年日本一に輝いた千葉ロッテを相手にどんな戦いになるのか。気になる千葉ロッテ戦のみどころを注目データとともにお届けします!
昨シーズン、「史上最大の下克上」を演じた千葉ロッテに対し、交流戦で3勝1敗と勝ち越したタイガース。それでも、6年間の交流戦通算成績は13勝13敗2分けと五分の数字。チーム打率.272とまずまず打っている一方で、被打率も.277とやり返されている。得点も期待できるが、それなりの失点の覚悟も必要となるのがこのカードの特徴だ。
昨年は、最後の試合で井口にサヨナラ本塁打を打たれ敗れたが、それまでの3連勝は完ぺきに近い試合運びだった。初戦は城島のサヨナラ打、2戦目はスタンリッジの好投に打線がかみ合い、8-0の完勝。甲子園2タテで乗り込んだ千葉マリン(現QVCマリン)でも久保の好投をブラゼル、城島、金本の3発で盛り立て、勝利した。今年も交流戦通算8勝5敗1分けと相性のいい甲子園でスタートするだけに、まずは本拠地で連勝し、今度こそ4タテといきたいところだ。
千葉ロッテ戦のキーワードは「スピード対策」。俊足選手をそろえてスピード野球を掲げる千葉ロッテは、タイガース戦で記録した盗塁数が交流戦通算で23を数える。これは千葉ロッテが対戦したセ・リーグ全6チームの中で最多。成功率の面でも最も高い数字(.719)を残しており、タイガースにとっては戦いを有利に進めるためにも千葉ロッテのスピード対策が不可欠となる。
もっとも、3勝1敗で勝ち越した昨季は許盗塁を2つに抑えてスピードを封じることに成功。球界屈指の強肩を持つ城島の存在が抑止力として働いたのか、盗塁企図数自体も3つとほとんど仕掛けてこなかった。逆にタイガースはマートン、城島、俊介が計5つの盗塁を決め、相手のお株を奪うスピード野球を展開している。千葉ロッテの快足自慢たちが今年も城島の“バズーカ肩”に恐れをなすようであれば、昨年に続き、阪神が優位に立って試合を進められそうだ。
また、城島は打撃面でもチームのキーマンとなる。昨年は千葉ロッテ戦4試合で打率.444、1本塁打、3打点の好成績をマーク。甲子園で行われた5月24日の第1戦では、サヨナラ犠飛の殊勲打を放ってお立ち台に上がっている。打ってよし、守ってよし。攻守のリーダーを務める城島が、昨シーズン日本一に輝いた千葉ロッテの勢いを止め、チームを上位に引き上げる。
年度 | 許盗塁 | 盗塁刺 | 盗塁阻止率 | リーグ平均 |
---|---|---|---|---|
計 | 487 | 302 | .383 | - |
1995 | 3 | 2 | .400 | .333 |
1996 | 7 | 4 | .364 | .288 |
1997 | 65 | 31 | .323 | .300 |
1998 | 53 | 29 | .354 | .339 |
1999 | 78 | 38 | .328 | .327 |
2000 | 27 | 16 | .372 | .311 |
2001 | 57 | 35 | .380 | .317 |
2002 | 31 | 32 | .508 | .355 |
2003 | 47 | 35 | .427 | .321 |
2004 | 34 | 28 | .452 | .339 |
2005 | 38 | 25 | .397 | .303 |
2010 | 41 | 22 | .349 | .322 |
2011 | 6 | 5 | .455 | .303 |
※データは5月17日現在
※リーグ平均は1995~2005年はパ・リーグ、2010年と2011年はセ・リーグ
※リーグ平均は規定以上の捕手を対象