![カウントダウンコラム [開幕まであと5日]](img/i_120325_1.jpg)
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エースを軸に控えも充実
先発陣の柱は、昨年に引き続いての開幕投手となるであろう能見投手。昨シーズンは投球回数が自身初となる200イニングに到達し、12勝9敗、防御率は2.52。シーズンを通してローテーションを守り抜いた。その柱に続くローテーションには昨年同様、岩田投手-スタンリッジ投手-メッセンジャー投手-久保投手。複数の候補で争ってきた6番手には、オープン戦3試合で15回を無失点という結果を残してきた安藤投手が収まることになりそうだ。
しかし、そうは言っても開幕時のローテーションがシーズンを通して最後まで機能することはまずありえない。そんな時のために控える7番手、8番手の層の厚さがチーム力に直結してくる。そこには3年目の二神投手や、秋山投手、鶴投手、小嶋投手らが控えている。そして開幕を10日後に控えた3月半ばには、ローテーションの一人である久保投手がインフルエンザを発症。先発が予定されていた21日の広島とのオープン戦には急きょ代役として二神投手がマウンドに上がったが、4回をヒット3本1失点と好投。久保投手の動向はギリギリまで様子を見ることになりそうだが、控える先発候補は、いつでもとって代わる準備に抜かりがない。
新方程式は？
不動のクローザー・藤川投手の存在感は今年も変わらない。今シーズンから投手キャプテンに任命され、チームの結束力強化の一役を担っている。もちろん自身の調整も順調。オープン戦期間中は変化球を試しながらも時折見せる火の玉ストレートは健在。開幕を直前にして死角は見当たらない。
その藤川投手につなぐリリーバーだが、期待されるところは、右では久保田投手、小林宏投手の復調と、榎田投手に加えたもう一枚の左。小林宏投手と榎田投手に関しては、キャンプ中から先発への転向も検討されてきたが、先発陣容の充足とバランス等を考慮され、今年も中継ぎでの起用となりそうだ。また昨年から球威も復活してきたベテランの福原投手はオープン戦4試合で無失点と順調。実績のある渡辺投手もいる。左で期待されるのはキャンプから結果を残してきた筒井投手。そしてまだタイガースでの一軍での登板はないが、楽天から移籍してきた松崎投手も面白い存在だ。他にも西村投手、鄭投手、藤原投手、若竹投手、白仁田投手など、一軍での飛躍が期待される候補は多数存在している。そんな中から第2の藤川投手や能見投手が頭角を現してくれることに期待したい。
