広島東洋カープ
7.8(FRI)9(SAT)10(SUN)
阪神甲子園球場
巨人に快勝し3連敗でストップ。最下位を脱出した金本阪神が、8日からは本拠地・甲子園で首位・広島を迎え撃つ。
交流戦明けに敵地・マツダスタジアムで3連敗。「前回、広島でやられているので、そこはまず気持ち。『絶対に前回の借りは返すんだ』という思いを選手は持つべき」と指揮官はナインを鼓舞。阪神の先発は藤浪、能見、岩貞。広島がジョンソン、岡田、戸田と、前回の3連戦と同じマッチアップになりそうだ。
3連戦の初戦を制し、アドバンテージを握りたい阪神の前に天敵が立ちはだかる。広島の先発・ジョンソンは昨年を含め過去6度、対戦し0勝3敗と1度も勝ち星がないが、若虎の活躍に注目だ。今季、ジョンソンとの初対戦となった6月24日には北條、中谷と売り出し中の若虎が安打をマーク。江越も巨人戦で2試合連続マルチ安打と状態を上げてきた。
一方の阪神の先発・藤浪の踏ん張りにも期待したい。4試合連続で勝ち星がなく現在4勝と、本来の能力を発揮できていない若きエース右腕。「首位うんぬんと言うより目の前の一戦。余計なヒット、四球で出塁させないようにしたい」と機動力のあるコイ封じを約束。今季は序盤の失点が目立つだけに先制点を与えずジョンソンとの投手戦に持ち込みたい。
2戦目は能見の快投に期待だ。対広島は通算24勝をマークしているチーム屈指のコイキラー。警戒すべきは下水流だ。今季3打数3安打とプロ4年生との相性が悪いだけに、走者をためて対戦しないことが大事になる。田中、菊池から始まる上位打線も切れ目がないだけに、ベテランの巧みな投球術で打線の勢いを止めてもらいたい。
3戦目は岩貞のリベンジに期待する。前回6月26日の対戦では完投勝利を目前にした9回2死満塁から会沢に同点打を浴び、チームも逆転負け。ベンチで悔し涙を流した姿は記憶に新しい。今季、対広島は4試合に先発し0勝2敗。だが防御率1.80と打線の援護に恵まれていないだけ。広島の先発・戸田は今季途中から先発ローテ入りしているが現在、2試合連続で5回持たずに降板と結果を残せておらず原口が3打数2安打と得意にしている。早めに打線が攻略し、岩貞を楽に投げさせたい。
また広島の守護神・中崎は阪神戦に限れば安定感を欠く。今季8試合登板し2敗、防御率4.76と阪神打線に苦手意識はない。終盤まで接戦に持ち込めれば勝機は広がるはずだ。
交流戦を終え、リーグ戦再開後、4カード連続勝ち越しなし。金本監督も「いちばん上しか見ていない」とリーグVも諦めていないが、まずは浮上のきっかけをつかむことが必要だ。前半戦も残り5試合。広島をたたき後半戦の反攻へ。いい形で前半戦を終えたい。