東京ヤクルトスワローズ
8.26(FRI)27(SAT)28(SUN)
阪神甲子園球場
長期ロードを4連勝で締め、11勝9敗と勝ち越し、甲子園に戻って5位・ヤクルトとの3連戦。3位争いはDeNA、阪神、ヤクルトとの3チームでもつれそうなだけに、この3連戦はしっかり勝ち越したい。金本監督は「まずは、自分たちの野球はこうだというのを確立すること」と、順位は意識せずに目の前の試合を取りに行く。
ヤクルト戦は今季10勝8敗1分で、神宮では負け越しているが、甲子園では6勝3敗と相性がいい。しかし、ヤクルトは24日の中日戦(神宮)で山田が復帰。その日は無安打だったが、翌25日の同カードでは4打数2安打、1打点。「復帰してとりあえず1本出てほっとしています」と手応えは十分。復調気配で、阪神にとっては厄介な存在になりそうだ。
その山田は、阪神戦で打率3割2分4厘、4本塁打、打点11。しかも、甲子園では打率3割7分9厘でセ・リーグの全球場の中で最も高い打率を残している。そんな強打者封じへ阪神は、この3連戦に岩崎、青柳、岩貞の若手3人を投入する。
初戦の岩崎は、ヤクルト戦は今季、2試合に先発して勝ち負けがついていないが、対山田は5打数3安打、1本塁打とやや分が悪い。しかし、8月は2試合で1勝0敗、防御率2.25と安定しており、状態の良さを生かしたいところ。2戦目の青柳は7月28日に甲子園でヤクルト相手に勝利を挙げたが、5回4失点、4四死球と内容はひと息だった。いかに制球が定まるかがカギになりそうだ。
第3戦に先発の岩貞は、21日の巨人戦(東京D)で7回1失点の好投。腕がしっかり振れており、直球のキレも春先の良かった頃に戻りつつある。7月26日の対戦で山田に3ランを浴びたが、ヤクルト戦は2試合で1勝0敗、防御率1.93と抑えており期待大だ。
一方の打線は髙山に注目したい。24日のDeNA戦(横浜)では2夜連続の3安打で球団新人記録の通算12度目の猛打賞をマーク。さらに翌25日にはプロ初の満塁弾を放つなど2安打4打点。「ホームランどうこうではないけど、チャンスで打てたのは良かった」と振り返った。さらに対ヤクルトは3割2分1厘、1本塁打、10打点と相性がいい。ヤクルトの先発はデイビーズ、石川、山中の3人が予想されるが、好調の髙山、4番・福留の前にいかに走者を出せるかがカギになりそうだ