横浜DeNAベイスターズ
9.15(THU)16(FRI)17(SAT)
阪神甲子園球場
DeNAとの今季最後の3連戦。ましてや本拠地・甲子園で迎える3位チームとの対戦となれば虎党のボルテージも最高潮に達するはずだ。お得意様相手に3つの白星をつかみ取る。ここまでDeNAとの成績は22試合14勝7敗1分け。ホーム、ビジターともに勝ち越している。自力でのクライマックスシリーズは消滅したが可能性がある限り、諦めるわけにはいかない。
初戦のマウンドに上がるのはチームの勝ち頭として11勝をマークするメッセンジャーだ。前回登板の7日・巨人戦(甲子園)では「結果を見れば全然、ダメだった」と、5回3失点で11敗目を喫したが調子自体は悪くない。さらに今季、DeNA戦は3戦3勝、防御率1・71と相性は抜群で期待が持てる。相手先発はここまで9勝4敗の石田。2年目左腕は聖地・甲子園で自身初の2桁勝利を狙っている。
2戦目は注目のカードになる。DeNAの先発は球界最年長の番長・三浦が予想される。プロ野球記録の24年連続勝利を懸けマウンドに上がる。4回6失点で敗れた7月11日の中日戦(横浜)以来、今季2度目の登板だ。42歳の大ベテランは「また1軍で投げるために練習している。状態は悪くない」と自信を見せている。レジェンド相手に猛虎打線がどう立ち向かうのかがポイントになる。髙山、北條、原口ら若手野手にも期待が掛かるが、やはり頼りになるのはベテラン、助っ人陣だ。昨年、三浦との対戦で5打数2安打、打率4割の鳥谷、4打数2安打2本塁打のゴメス、5打数1安打ながら1本塁打の福留。チームの顔として支えてきた男たちが意地を見せるはずだ。
最終カードはベテラン・能見と山口の抹消によりモスコーソの先発が予想される。ここまで8勝11敗と2年ぶり6度目の2桁勝利に向け負けが許されない。残り試合はわずかだが首脳陣、選手の思いは一つ。「目の前の試合を勝つこと」だけだ。主力クラスの活躍はもちろん期待するが、来季に向けた戦いもすでに始まっている。今年は多くの若手が1軍の舞台を経験。金本監督も「最後の最後まで勝負。もちろん。『この選手は来年まだ使えそうにない』とか判断されていく訳だから。『あと2年かかる、3年かかる、1年かかる』とか。ピッチャーも一緒」と選手たちの奮起に期待を込める。超変革と位置づけたシーズンも残りわずか。最後の最後までタイガースは突き進むだけだ。