東京ヤクルトスワローズ
9.27(TUE)
阪神甲子園球場
週末は敵地で中日に2連勝。今季最長タイの4連勝として、5位以上を確定させた。残り3試合は、すべて甲子園でのゲームで、金本監督は「集大成というほどのシーズンじゃない。1試合でも多く、いい試合を見せられるように」と言い切った。4位ヤクルトとは0.5ゲーム差。いい形でシーズンを終えるためにも、ここを勝って順位を1つ上げておきたい。
一方のヤクルトも4位死守へ、残り4試合に全力投球する構えだ。真中監督は「順位は1つでもいい方がファンも僕らも気分がいい。1試合も無駄にはできない」と、消化試合という意識は一切ない。そんなヤクルトの先発予定は山中。今季、阪神戦5試合で3勝1敗、防御率1・25の虎キラーを送り込み、勝ちにきた。
しかし、阪神打線は前回の対戦(9月11日、神宮)で攻略に成功し、初めて黒星をつけた。これまではフライアウトが多かったが、この日は、徹底してゴロを打つ作戦で、それが勝利へとつながった。また、山中は9月に入り3戦3敗と、結果が出ておらず、阪神にはチャンスがありそうだ。
打線のキーマンは鳥谷だろう。今季は山中に対して14打数5安打、1本塁打、打率3割5分7厘とチームで最も相性がいい。さらに、9月11日の対戦では3回1死一、三塁で先制適時打、5回にはソロアーチを放った。山中も嫌なイメージが残っているだけに、チャンスで鳥谷に回したい。
その他では、ゴメスも16打数5安打、1本塁打、打率3割1分3厘と、山中を苦にしていない。9月25日の中日戦(ナゴヤD)では2安打を放つなど状態は良く、「あと3試合、全部勝つつもりでやりたい」ときっぱり。こちらにも期待ができそうだ。
また、髙山にも注目が集まる。98年に坪井が記録した球団の新人最多安打記録の135本まで、あと1本。残り3試合を考えれば新記録の可能性も十分にある。さらに長嶋茂雄が持つ、新人の猛打賞記録(14回)にも、あと1回。こちらの記録も射程圏に入っている。髙山は「残りは甲子園での試合なので、ファンを喜ばせるようなプレーができれば」と意欲十分。山中には、14打数2安打と抑えられているが、来季を見据えてもここで天敵を打っておきたいところだ。