- 西岡剛選手入団記者会見
- 2012年11月20日 更新
20日(火)、大阪市内のホテルにて西岡剛選手と正式に契約を行い、同日、入団会見を行いました。なお、背番号は7番に決定いたしました。
西岡選手コメント(会見より)
―今の気持ちからお聞かせください。
西岡:自分自身、何球団かお話を頂き正直すごく悩みました。本当にどの球団も熱意が伝わりましたし、僕自身が本当に思い切ってプレーできる球団はどこかと悩んだ結果、阪神タイガースというチームが僕の中で凄く魅力があり、小さい頃に野球を始めて、高校野球時代に目指した甲子園という舞台で、プロになって本拠地としてプレーできるのは、本当に幸せなことだと思います。
―中村GMからも、その甲子園の魅力という話があったと思いますが、そういった言葉も決め手になったのでしょうか?
西岡:決め手というか、本当にチームの力になって欲しいという言葉が、僕自身嬉しかったです。正直この2年間アメリカに渡って、非常に不甲斐ない成績で終わりました。自分のもう一つ壁を突き破るという意味で、自分の力の無さというものを痛感して、また一からやるんだという気持ちにもなっていますし、そういう意味でも自分自身にプレッシャーを与えながら、来年は頑張っていきたいなと思います。
―すごく悩んだと仰っていましたが、もう気持ちはスッキリされましたでしょうか?
西岡:決断した以上は、来年は阪神タイガースという伝統のあるチームで思う存分暴れていきたいなと思います。
―背番号の提示などはありましたか?
西岡:7番という背番号を頂きました。本当に歴代付けてこられた先輩方の名前を汚さないように、僕自身しっかりと結果を出していきたいなと思います。
―プロに入って初めてつけたこの7番という番号。西岡選手にとってはどんな番号でしょうか?
西岡:僕自身来年というのは、これからの野球人生において分岐点になる年だと思っていますので、僕自身が本当に良くなるのも悪くなるのも、来年1年が勝負の年だと思っています。そういう意味ではプロに入って初めてつけた7番という番号は、もう一度初心に戻らさせてくれる背番号かなと思います。
―3年ぶりの国内復帰ということになりますが、気持ちの昂りというのも徐々に出てきてはいますか?
西岡:まだ開幕までには期間がありますが、今やれるべきことというのは多々ありますし、早くユニフォームを着て野球がしたいなと思います。
―2年間のメジャーでの苦しい経験があったと仰いましたが、その経験をどう活かしていかれますか?
西岡:タイガースという球団は伝統がありますし、金本さんが本当にいいチーム作りをしてこられたと思います。僕自身は1年目なので、新人の気持ちでプレーしていきたいと思います。受け継がれてきたものを継承して、チームの一員になれたら良いなと思いますね。
―西岡選手にとって、地元大阪でタテジマのユニフォームを着てジャイアンツを相手に戦うというのは、どんな思いでしょうか?
西岡:相手チームはジャイアンツだけじゃないですが、でも一番チーム力というか、常に優勝争いをするチームだとは思いますので、そういうチームに勝っていかなければ、やっぱり阪神タイガースというチームも、優勝というものは難しくなってくると思いますので、そこだけに集中し過ぎず、全試合どのチームとも同じ気持ちで戦っていくことが、まず優勝の近道だと思います。
―千葉ロッテ時代は、甲子園球場のファンのため息が嬉しかったという話をされていましたが、そのため息が今度は西岡選手にとって味方の声援に変わりますがいかがですか?
西岡:本当に心強いですし、ロッテでプレーしている時も甲子園という球場でプレーをしていて、一回でいいからこのチームで、ホームグラウンドとしてプレーしてみたいなと思ったこともありますし、風船を飛ばすときも六甲おろしが流れると口ずさんでいましたし、そういう意味では早くやってみたいなと思いますね。
―大阪桐蔭の後輩である藤浪選手も入団することが決まっていますが、いかがですか?
西岡:挨拶ぐらいでしか会ったことはないですが、本当に自分を持った選手だなと思います。後輩ながら凄くいいピッチャーだなと思いますし、プロの世界に入って、ビックリすることも多々あると思いますが、僕も阪神タイガースというチームに入って1年目というのは変わらないので、話せる機会があるのであれば、一緒に戦っていきたいです。内野手でしたら鳥谷さんもおられますし、最年長で桧山さんがおられますので、そういう方の声を聞きながらチームに溶け込んでいきたいと思います。
-それでは最後に2013年に向けての目標。そして、ファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
西岡:僕自身勝ちというものにこだわっている選手ですし、12球団どのチームも毎年優勝というのを目指して春のキャンプからスタートしますが、その気持ちが1年間充実して続くことが、本当にチームとして優勝争いが出来るところに繋がると思いますので、僕自身毎日戦っていけることをしっかりとしていきたいなと思っています。
阪神ファンの皆さまはどういうファンかというのは熟知しているので、本当に活躍して良い声援を頂き、早くお立台に立てるように僕自身頑張っていきたいと思います。
南球団社長コメント(会見より)
―今のお気持ちから聞かせて下さい。
南:皆さんもよくご存知のように、西岡選手は攻走守三拍子揃ったプレーヤーですし、その選手がチームの一員に加わって頂けることで、攻守両面に渡りまして戦力のアップになると思っております。
―期待も本当に大きいと思いますがいかがでしょうか。
南:地元関西出身であり、年齢も20代という若さも魅力かなと思っております。
和田監督コメント(会見より)
―本当に大きなピースがタイガースに加わりますが、今のお気持ちから聞かせて下さい。
和田:中村GMから報告は受けていましたが、自分の中ではこの日を迎えるまで長かったというのが率直な感想です。先ほどここに来る前に色んな話をさせて頂いた中で、本当に野球に飢えているというか、とにかく優勝したいと力強く言ってもらったので、頼もしく思えます。
―千葉ロッテ時代、非常にいやらしい選手だったと思いますが、西岡選手の魅力を改めてどんなところに感じてらっしゃいますか。
和田:スピード感というか、本当に三拍子揃った何でも卒無くこなす選手と受け取っていますし、劣勢の時でもワンプレイで雰囲気や流れを変えてくれるようなそんな選手だと思っています。
―そんな西岡選手に2013年、和田監督が期待されるところはどんな部分でしょうか?
和田:チーム内には真面目な選手が多いというか、そういった中で西岡君のキャラを全面的に出してもらって、鳥谷とともにチームを引っ張っていってもらいたい。そういう存在だと思っています。
-内野陣を見ても上本選手、新井良太選手、そして大和選手と若い選手が台頭してきており、いい意味で悩まれると思いますが、いかがでしょうか。
和田:今名前の出た選手達も今季経験を積んでいるうえで、西岡君が加入してきてくれたことでまた新たな競争が始まると思いますし、広い甲子園を本拠地とするチームですので、とにかくいつも言っているように、しっかりとしたセンターラインの構築をしていくというところで、大きな役割を担ってくれる選手だと思います。
―2013年の手応えをお願い致します。
和田:チームが強くなる為には若手の底上げが絶対条件だと思います。そういうことを中心に19日間のキャンプを昨日終え、投手、野手で来季1人、2人ポジション争いに絡んでくるのではないかなと思うくらい力をつけた選手がいます。レギュラー陣、レギュラークラスと色んな競争が始まると思いますが、ポジションを勝ち取った選手が、来年開幕戦のグラウンドに立てると思いますので、そういった意味でも西岡君の加入で、脚の使える躍動感のある面白いチームが出来るかと思います。
西岡剛選手プロフィール
選手名 | 西岡 剛 (にしおか つよし) |
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生年月日 | 1984年7月27日(28歳) |
出身地 | 大阪府 |
守備位置 | 内野手 |
投打 | 右投左右打 |
身長/体重 | 182cm/80kg |
球歴・記録等
球歴 | 大阪桐蔭高(2002年度ドラフト1巡目)~千葉ロッテ(2003~2010年)~ミネソタツインズ(2011~2012年)~阪神(2013年) |
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初出場 | 2003.6.23 対西武14回戦(西武ドーム)<9回 代走> |
初スタメン | 2003.6.29 対オリックス16回戦(千葉マリン)<2番 二塁手> |
初安打 | 2003.6.28 対オリックス15回戦(千葉マリン)<7回 代打 左中二 投手:戸叶> |
初本塁打 | 2004.6.27 対西武16回戦(富山)<2回 右中本 投手:後藤光> |
初打点 | 2003.7.1 対日本ハム14回戦(東京ドーム)<5回 投手:ミラバル> |
初盗塁 | 2004.6.27 対西武16回戦(富山)<8回 二盗> |
全試合出場 | 2010年(フルイニング出場) |
シーズン206安打 | 2010年 |
シーズン27回の猛打賞 | 2010年<プロ野球最多記録> |
シーズン最多打席 | 2010年(692打席)<プロ野球最多記録> |
シーズン最多 初回先頭打者本塁打 | 2009年(8本) |
首位打者 | 2010年(.346) |
最多安打 | 2010年(206) |
最多盗塁 | 2回 2005年(41)、2006年(33) |
月間最優秀選手賞 | 3回 2005年 3・4月(打率.340 本塁打2 打点20) 2010年 5月(打率.417 本塁打4 打点13) 2010年 9月(打率.467 本塁打4 打点19) |
ベストナイン | 3回 2005年、2007年、2010年(遊撃手) |
ゴールデングラブ賞 | 3回 2005年(二塁手)、2007年、2010年(遊撃手) |
オールスター出場 | 5回 2005~2008年、2010年 |
WBC出場 | 2006年 |
年度別成績
年度 | チーム | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
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日本計:8年 | 817 | .293 | 55 | 300 | 175 | |
メジャー計:2年 | 71 | .215 | 0 | 20 | 2 | |
日米通算:10年 | 888 | .287 | 55 | 320 | 177 | |
2003 | 千葉ロッテ | 7 | .333 | 0 | 1 | 0 |
2004 | 〃 | 63 | .255 | 6 | 35 | 8 |
2005 | 〃 | 122 | .268 | 4 | 48 | 41 |
2006 | 〃 | 115 | .282 | 4 | 27 | 33 |
2007 | 〃 | 130 | .300 | 3 | 40 | 27 |
2008 | 〃 | 116 | .300 | 13 | 49 | 18 |
2009 | 〃 | 120 | .260 | 14 | 41 | 26 |
2010 | 〃 | 144 | .346 | 11 | 59 | 22 |
2011 | ツインズ | 68 | .226 | 0 | 19 | 2 |
2012 | 〃 | 3 | .000 | 0 | 1 | 0 |