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和田監督がオーナーへシーズン終了を報告
2013年10月16日 更新

16(水)、阪神電鉄本社(大阪市)において、和田豊監督が坂井信也オーナーへシーズン終了を報告し、その後、南信男球団社長とともに会見を行いました。

南信男球団社長、和田監督コメント(会見より)

―オーナーにはどのような報告をされましたか?

南社長:9月以降、また、クライマックスシリーズも非常に戦いぶりが不甲斐なく、終わってみると2位というよりも
Bクラスに終わったような気持ちであり、オーナーからも同じようなお話しがありました。
今年だけではなく、ここ数年、勝負どころで失速をしてしまうという傾向があるので、抜本的な改革を考えていかないとだめだなという話もございました。
来年に向けて課題があぶり出されたので、これから意見を戦わせながらチームの立て直しをやっていこうということで終わっております。

和田監督:とにかく9月以降に失速した要因、またこれからの課題、そういったことに関しての話がほとんどでした。
私からは、まずは終盤失速したことに対しての謝罪というか、申し訳ありませんでしたと言いました。

―課題があぶり出されたとのことですが、どの辺りが課題ですか?

南社長:今年だけではなく、数年続いている攻撃面、得点不足がなかなか解消されないというところですね。

和田監督:やはり8月下旬の東京ドームでのジャイアンツとの3連戦で3タテをされて以降の戦い方として、まずスタミナ不足。
これは体力だけではなく精神面を含めてのスタミナですが、8月以前とそれ以降で全く別のようなチームにしてしまって、
またそのあたりを止められなかったことが反省点であり課題です。

―今シーズンの打線について

和田監督:春季キャンプから、西岡、福留が加入し、チームの雰囲気がガラっと変わっていいスタートを切れましたが、ポイントとなるところで、自分の描いていたベストメンバーのコンディションによりうまく組めなかったというところもありました。
ただ、それはどの球団にも言えることですし、また何人か抜けた時に控え選手がかなりカバーをしてくれて、何とか8月下旬頃まではいい戦い、思い描いていた戦いが出来ましたが、故障者に関しても抜ける期間が長かったので、控え選手もよく頑張ってくれてはいましたが、失速というか、最後まで8月以前の戦いを続けることができなかったという思いがあります。

―若手に対する評価は?

和田監督:大和が今年初めて規定打席にも立ちましたし、中盤骨折して離脱しましたが、それまでは昨年よりもワンランク、ツーランクレベルを上げて完全にレギュラーを獲るというところまで来たと思います。
また、レギュラー陣が故障した時に何人かの若手を使いながらという時期があったのですが、レギュラー陣が戻ってきた際に、坂、今成、柴田あたりはどちらを使おうかなと迷うぐらいカバーをしてくれました。
ただその下の世代については、勝負どころでまだ思うような結果が出せず、もう一度勝負させようかなというレベルまでは来ておらず、底上げという点ではそういったところも課題になってくると思います。

―来シーズン以降、どのような改革を行う予定ですか?

和田監督:イメージ的には長打力、そこに終始すると思いますが、広い甲子園球場でホームランが出づらいという条件はありますが、それは別にして、決してホームランを打てるバッターがいないわけではないので、配球面や狙い球を絞る決断力であったりが徹底しきれなかったというところもありますし、選手サイドも踏ん切りがつかなかったというところがあったので、そういうところを解消して行かないとと思います。

―チーム防御率がリーグトップですが。

和田監督:数字だけでなく、投手陣は1年を通じてよく頑張ってくれたと思います。
先発陣もそうですが、特にリリーフ陣が前半のゲームの流れを作って安藤、加藤、福原、筒井も含めてとにかく少ない得点を
守り抜いてくれるという流れが出来ていたと思います。

―高卒ルーキーの藤浪投手が2ケタ勝利しましたが。

和田監督:まず、2ケタ勝つことよりも故障をせずに一年間ローテをしっかり守って投げてくれたうえでの10勝。
チームとしてもプラスですし、一年目でこれだけ出来たということは本人にとっても自信になると思います。

―来シーズンの補強に関しては?

和田監督:これからじっくり球団と話をして、同じ方向を向いて進めていきたいと思います。

―来シーズンへの意気込みをお願いします。

和田監督:結果的には2位と、昨年よりは順位を上げて終わっているのですが、終盤の戦いぶりが非常に悔しく、ファンの皆さんにも心配を掛けたし、残念な思いをさせてしまいました。
2位で満足している選手、スタッフはだれ一人もいませんので、この一年間をしっかり反省して、来シーズンは、一年間通してタイガースらしい野球をして、終わった時には一番上にいられるようにしたいと思います。