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建山義紀選手が現役引退を発表
2014年11月05日 更新

5日(水)、建山義紀選手が今季限りでの引退を発表し、同日、球団事務所にて会見を行いました。

建山義紀選手コメント(会見より)

この度、引退する意思を固めたことを皆様にご報告させて頂きます。

―引退を決めた今の気持ちは?

さみしいというよりもほっとした気持ちの方が大きいです。

―どういう部分でほっとしましたか?

厳しい練習をしたり、いろいろと我慢をしないといけない事もたくさんあったので、そういうことをしなくてもいいという安堵感で今はいっぱいです。

―引退の決意はいつ頃されましたか?

日本シリーズ前ですね。
ロースターを外れて、もう潮時かなと思い引退を決意しました。

―決断するまでにどなたかに相談はされましたか?

引退の決断は、意外とすんなり決められました。
引退をするという事をまず家族やお世話になった方に報告して、引退自体は自分の中ですっきり決められました。

―同級生の上原選手には、先にユニフォームを脱ぐことを話されましたか?

辞めるという事を決めてから彼に連絡をしました。ちょうど僕が辞める事を伝えた時に、彼が契約を更新したという何か不思議な運命も感じました。

―どんな話をされたのですか?

海外なので直接自分の口から言ったわけではなくメールをしたのですが、「お疲れさんと」。
「長い間一緒に頑張ってくれてありがとう」という言葉をいただいて本当にいい同級生だったなと思いました。ちょうど6日ほど前ですかね。

―タイガースでの今年1年はどうでしたか?

5月にヤンキースをリリースになった時に引退を考えたのですが、野球人生を大阪で終わらせないかという声をいただいて、本当にタイガースには感謝の気持ちでいっぱいです。
また、僕が甲子園で最初マウンドに上がった時、何とも言えないあの緊張感・緊迫感は忘れることの出来ないマウンドになりました。

―メジャーでのプレーの印象は?

どちらかというと、たくさんのチームに声をかけていただいて行くような形ではなく、本当に挑戦するという気持ちでメジャーには行ったのですが、本当に厳しいマウンドが続く中、テキサスレンジャーズというあたたかいチームに見守られて、メジャーのマウンドも経験させていただいて、本当にアメリカってこういう野球をするんだなと全く日本と違う野球観を身につけることが出来たのが、自分の中で財産になっていると思います。

―海を渡る決断をした時、周りからは何といわれましたが?

ほとんどの人に反対されて、返ってくる言葉はそれでも行きたいんだったら行ったらいいんじゃないと。
そういう反対が多い中、家族から「お父さんが行くんだったら行っていいよ」という言葉をもらって、その時に「あ、行こう」と決断したのを覚えています。

―メジャーに行って良かったと思うことは?

自分の中で引き出しも増えましたし、今後の野球人生にも生きるようなたくさん良い材料をいただきましたので、本当に行って良かったなと思っています。

―一番長くプレーされた北海道日本ハムファイターズでの思い出は?

野球人だけではなく、社会人としても立派に育ていただき、アメリカに行くと伝えた時も快く送り出してもらいましたし、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
特にファンの方においては、自分が良い時も悪い時も同じように自分の背中を押すような声援をいただいたことは忘れることが出来ません。

―あらためてプロ野球生活を振り返ってどうですか?

16年間プレーをしましたが、マウンドに上がる時はいつも怖かったです。でもその先にファンの声援があって、ファンの方に背中を押していただいて勇気を持ってマウンドで投げる事が出来たのも、球場に来てくれているファンのお陰だなという思いでいっぱいです。

―北海道でのファイターズファンの声援はどうでしたか?

皆さんご存知だと思いますが、札幌ドームでは3ボールになると拍手が湧き上がったり、また、「あたたかい目で見る」というか、そういう独特な土地柄と言いますか、札幌ってそういう所ですね。

―プレーされたきた中で、これは胸を張って誇れるというものはありますか?

数字では何一つ誇れるというか自慢出来るものはないですが、ずっと投げ続けたマウンドで、1軍であろうが2軍であろうが、マイナーリーグであろうがメジャーリーグであろうが、全ての試合で向上心を持って全力で投げられたという自負だけは持っています。

―引退を決意された実感はありますか?

実感というか、開放感、安堵感みたいな方が多くて、今はちょっと気の抜けた毎日を過ごしているところです。

―真っ先にこれをしてみたいなということはありますか?

アメリカにも家族一緒に来てくれたのですが、一緒に過ごす時間が本当に少なくて、これからは今後の自分が何をするかということも大切ですが、家族と一緒に過ごすということを大前提に置いて家族とゆっくりしたいです。

―今後の展望やイメージは?

辞めることだけ決めて、今後のことは未定なのですが、せっかくアメリカにも行きましたし、たくさん知識を得られましたし、また39歳まで投げる事が出来たというのも自分なりに工夫したところもあったので、そういった自分の財産となったものを、今後は若い選手に伝えられるような仕事が出来ればいいのですが、こればっかりは自分の思いだけでは出来ないので、そういう声が掛かった時にしっかり貢献できるような準備だけはしたいと思います。

―タイガースのファンに一言

甲子園で初めてマウンドに立った時、皆さんからいただいた声援は本当に忘れることが出来ません。
憧れの甲子園の地で最後ユニフォームを脱ぐ事ができるというのは本当に幸せな事だと思っています。
短い間、チームに貢献できずに申し訳ない気持ちでいっぱいですが、本当にありがとうございました。

―これまで応援して下さったみなさんに一言

本当にいつもあたたかい声援をいただいて本当にありがとうございました。今いろいろしゃべるとちょっと泣いてしまいそうなので、感謝の思いをこれからも持ち続けて、今後人生を歩むことをみなさんに約束します。本当にお世話になりました、ありがとうございました。