- 安藤優也選手が現役引退を発表
- 2017年09月15日 更新
15日(金)、安藤優也選手が西宮市内のホテルにて会見を行い、今季限りでの引退を発表いたしました。
安藤優也選手コメント(会見より)
今季をもちまして、私、安藤優也は現役を引退することを皆様にご報告いたします。
16年間ありがとうございました。
―16年間の現役生活、お疲れ様でした。引退を決意されました今のお気持ちを教えていただけますでしょうか。
一番はほっとしています。肩の荷が下りたというか、毎朝もう身体の心配をしなくていいんだなと思うと一番ほっとしたかなという気持ちです。
―引退を決意された一番の理由を教えていただけますでしょうか。
何点かあるんですけれど、一番はやはり体力的な衰えが今年は結構あったなというところです。毎年歳を重ねるごとに衰えを感じていたのですが、今年は特に自分の思うような動きができなかったりとか思うようなボールを投げれなかったりとか、そういうのが結構ありましたので。年齢的なものもありましたし、体力の限界が近づいているのかなというのと、今シーズンは一度も一軍で投げることができていませんでしたので、戦力になれていないという現実と、若いピッチャーが頑張って成長しているなというものを感じましたので、総合的に判断して引退の決断をしました。
―いつごろから引退を考えていた?
8月くらいに入ってからは頭の片隅にはあったのですが、9月になって本格的に考えるようになり、9月12日火曜日に正式に決断をしまして、球団の方に「引退します」と報告しました。
―最初に引退を報告したのは球団?
はい。
―その時にどのような言葉があった?
ねぎらいの言葉を、「ご苦労様」という言葉を一番にもらいました。
―金本監督やチームメイトに報告は?
決断した12日の夜に金本監督には電話させていただいて、その後順番にチームメイトには報告していきました。
―金本監督からはどのような言葉が?
金本監督からもねぎらいの言葉もいただきまして、冗談っぽく「もう限界やな」と言われました。
―安藤投手はどのように答えた?
冗談っぽく「限界ですね」と言いました。
―引退を報告する前にどなたかに相談は?
基本的には自分でじっくり、ゆっくり考えたのですが、もちろん家族、両親には一番最初に相談して。いろんな感情もありましたけれど、家族と両親には一番に相談したという形です。
―家族、両親はどのような反応?
覚悟はしていたみたいで。年齢的な事もありますし、今年一軍で一度も投げていませんので、ある程度の覚悟はしていたみたいですけれど。「お疲れ様でした」というねぎらいの言葉をもらいました。
―お子様の反応は?
あまり野球に興味のない子どもなので、あまり反応も。逆にそれがかえって良かったかなと思います。
―奥様からはどのような言葉を?
「お疲れ様でした。長い間よく頑張ってくれました」という言葉をもらいました。
―引退を決断することに迷いはなかった?
先ほども言いましたが、やはり8月くらいから徐々に頭の中に「引退」という言葉があって。9月に入っても、じっくり自分の中で考えて決断しましたので。
その時はすごく迷いましたけれど、現役でやれるのではないかという自信はどこかにありましたけれど、総合的に判断して、ここが僕の引き際じゃないかと思い決断して、今は本当にすっきりしています。
―プロ野球生活16年間、印象に残っている出来事は?
本当にいろいろあるのですけれど、良い思い出もありますし、悪い思い出、苦しい思い出もあります。強いて言うならば、今年2017年ファームで過ごした一年間というのは僕にとってすごく貴重な一年間だったと思いますし、若手と一緒に練習してきて、自分の野球に対する考え方だったり姿勢というのを改めて感じた、考えさせられた一年間だったので。戦力にはなれませんでしたけれど、ある意味今年のファームで過ごした一年間というのは僕にとっては思い出深い一年になりました。
―去年まで一軍で数多く登板していた中で、思い出に残っている年、ゲームは?
いっぱいありますね。振り返って見ると、2003年、18年ぶりにタイガースが優勝して、その輪の中にいれたという思い出もありますし、2005年にも今度は先発として優勝の輪にもいれたというのも思い出です。2004年はアテネオリンピックにも出させてもらいましたし、2008年から3年連続で開幕投手をやらせてもらったというのも思い出です。本当に言っていくときりがないので。良い思い出ばかりではないですけど、その中でいろいろ苦しい時期もありましたけれど、なんとか苦しさを乗り越えて復活できた年もありましたし、本当に一言では言えないというか、いろんな事があった16年間でした。
―入団当初は16年間プレーするということはイメージ出来ていた?
元々、体も強い方ではなかったので、まさかこの歳まで、40になる歳まで現役でプレー出来るとは本当に夢にも思っていませんでした。
本当に周りの皆さんに支えられてここまで来られたのだなという、本当に僕を支えてくれた全ての人に感謝したいなと思います。
―改めてプロ野球人生16年間はどういう16年だった?
もちろんいろいろ悔いはありますけれど、でも100%の気持ちで引退することはまずないですから、自分の中で本当によくやったと思いますし、ほぼ悔いはない現役生活だったなと思います。
―後輩たちに伝えたいことは?
優勝してからしか味わえない感動とか、2回ほど優勝させてもらいましたけれど、その2回の優勝の経験があったからここまで来られたというのがあります。後輩たちには優勝してもらって、優勝という味を味わってもらってこれから強いタイガースを築いていって欲しいと思います。セ・リーグ優勝は2回経験させてもらいましたけれど、まだ日本一という目標は成し遂げられなかったので、後輩たちにはぜひ日本一になってもらいたいなと思います。
―引退後やってみたいことは?
12日に引退を正式に決断しましたので、やってみたいことはまだ考えていないです。これからゆっくり時間はありますので、いろんな人と相談しながら今後ゆっくり考えてきたいなと思います。
―16年間応援してくれたファンへメッセージを
16年間熱い、そして温かい応援をありがとうございました。時には叱咤激励、厳しい言葉もいただきましたけれど、後輩たちにはなるべく厳しい言葉は我慢してもらって、温かい言葉で応援してあげてください。本当に16年間長い間ありがとうございました。
坂井オーナーのコメント
安藤君、タイガース一筋に16年間、本当にお疲れ様でした。2003年、2005年の2度のセ・リーグ優勝には、中継ぎあるいは先発として、大車輪の活躍をされたことを、昨日のことのように思い出します。アテネ五輪ではタイガースの代表として、2008年シーズンから3年間は開幕投手として、奮闘してくれました。いつまでもその勇姿を忘れません。ありがとうございました。