- 5月 第1回
- 月亭八光さん(全5回)
芸能界をはじめ各界のタイガースファンにご登場いただき、タイガースへの熱い想いを語っていただく「みんなでガオー!応援隊」。
今月はさまざまなテレビや舞台などで幅広く活躍する上方落語家・月亭八光さんにご登場いただきました。今日はその第1回目をお届けします。
Q:八光さんのタイガースとの出会いを教えてください
八光:出会いというか、物心がついた時にはすでに阪神タイガースが生活の一部になっていました。というのも、親父(月亭八方)が普段家にいる時のテレビはニュースか野球でしたし、子供の頃の数少ない楽しみの一つが甲子園球場に野球を見に行くことだったんです。
親父と国内旅行とか行ったこともなかったですし、外食に行くのも年に一度あるのかないかの中、阪神の応援はたまに行っていたんですよ。僕は福島区に住んでいたので、いつも阪神電車に乗って甲子園球場に行きました。幼かったので、お出かけができる!ということが嬉しかったんだと思います。
ちなみに当時は、1985年の日本一になった頃でタイガースがめちゃくちゃ強い時だったんです。そういう理由もあって、後に長い暗黒時代とかありましたけど、僕の中での阪神タイガースのイメージは大人になった今まで強い時のまんまなんです。
Q:当時の印象や熱気が、現在の阪神愛の基礎になってらっしゃるんですか?
八光:僕は自ら積極的にファンになったというよりも、もう選ぶ権利もないような環境で育ったんで必然的に阪神愛が育まれましたね。気が付けば、自分の家族の兄ちゃんが試合に出ているような感じで応援していました。今では、ほぼ全員が僕よりも年下ですけど、いまだに身内の兄ちゃんが出ているから、みたいな気持ちで見ています。もうほんまに、阪神タイガースが強かったから、当時の熱狂的な空気や勢いが、僕の幼い心に強いタイガース愛を刷り込んだんでしょうね。
Q:最初に甲子園球場に行った時のことって覚えてらっしゃいますか?
八光:初めて甲子園に行ったのは小学2年生くらいの時で、甲子園球場そのものに対する印象は特にありませんね。とにかく覚えているのは阪神電車に乗りながらキャラメルコーンを食べていたこと(笑)。
親父がキャラメルコーンが好きで、キャラメルコーンを買って食べながら甲子園に行くのがわが家の恒例だったんです。それと甲子園に行く日は親父もテンションが上がっているから、何をしても怒られることがなく僕にとっては平和な一日でした。一番最初に観戦した試合も、勝ったことは覚えていますけど、何対何とか、対戦相手がどこやったかも記憶に残ってないですね。そんな風に、甲子園球場自体に対する特別な印象はないけど、子供時代の親父とのあたたかな思い出として心に残っています。
子供の頃の八光さんにとって甲子園に行くことは、本当に楽しみなイベントだったんですね。次週はそんな八光さんにとってのミスタータイガースや、印象に残っているプレーなどについてお話いただきます。
第2回の更新は5月8日(月)。お楽しみに!